ベレッティーニがコロナ感染から復帰後の初戦に勝利「この大会にはいい思い出がある」 [スイス・オープン]

写真はボス・オープンでのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「EFGスイス・オープン・グスタード」(ATP250/スイス・ベルン州グスタード/7月18~24日/賞金総額59万7900ユーロ/クレーコート)の男子シングルス2回戦で第2シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)がリシャール・​ガスケ(フランス)を6-4 6-4で下し、コロナ感染を経て復帰後初の公式戦を勝利で飾った。

 上位4シードは1回戦がBYEで免除されており、ベレッティーニはこの試合が初戦だった。彼はグラスコートで非常に好調だったが、ウインブルドン直前に新型コロナウイルス(COVID-19)の検査で陽性となり欠場を余儀なくされていた。

「この大会には非常にいい思い出がある。僕はATPツアー初タイトルをここで勝ち獲ったんだ。僕はここのコンディションが大好きだ。グラスコートの大会からここに来て完全に反対のコンディションだけど、僕はボールがこんな感じでバウンドするのが好きなんだよ。ここのコンディションは僕のテニス、僕のサービスに適していると思う」とベレッティーニは試合後のオンコートインタビューで語った。

 79%の高確率でファーストサーブからのポイントを取ったベレッティーニは、1時間30分で勝利を決めた。彼は前回プレーした2018年に1セットも落とさずタイトルを獲得しており、同大会での戦績を6戦全勝とした。

 ベレッティーニは次のラウンドで、予選勝者のエリアス・イーメル(スウェーデン)を7-5 4-6 6-2で破って勝ち上がった第5シードのペドロ・マルチネス(スペイン)と対戦する。

 ウインブルドンには出場できなかったが調子自体はよかったベレッティーニは6月にグラスコートのシュツットガルトとロンドンで優勝しており、右手のケガと手術でクレーコートシーズンをスキップしたあと10試合負けなしとなっている。

 同日にはディフェンディング・チャンピオンで第1シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)も初戦に臨み、イリ・レヘカ(チェコ)を6-3 6-4で退け8強入りを決めた。

 同じくタイトル防衛を目指していた前週のバスタッドではフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)に対する初戦で不覚を取っていたルードは、「素晴らしい試合だったと思う。ここは標高が高いから、ボールがよく飛んでかなり難しいんだ。サービスとリターンが重要で、それが今日の試合ではうまくできたていたね。出だしはやや不安定でブレークポイントにも直面したけど、それでもゲームを取ってエンジンをかけていくことができた。また勝つことできてよかったよ」と試合後にコメントした。

 5月にジュネーブで2連覇を達成したルードは、ここまでスイスの大会で13勝0敗の戦績を誇っている。

「僕はこことジュネーブで大きな成功をおさめてきた。だから戻ってくることができてとてもいい気分だ。ここには素晴らしい思い出がある。町も美しいしね。かつて優勝した場所に戻ってくるというのは素敵なことであり、今大会でもいい結果を残せるよう願っている。雰囲気はいいし、スイスでプレーするのは大好きなんだ」とルードは話した。

 そのほかの試合では第4シードのアルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)、予選勝者のフアン パブロ・バリーリャス(ペルー)とニコラス・ジャリー(チリ)、ケガからの復帰に取り組んでいるドミニク・ティーム(オーストリア)が勝ち上がり、ベスト8が出揃った。前日に雨で中断していた試合で第3シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)を7-6(3) 7-5で倒す番狂わせを演じた世界ランク115位のバリーリャスは、再開直後のゲームをブレークして決着をつけた。

 準々決勝ではルードが前日に勝ち上がりを決めていたジャウメ・​ムナール(スペイン)と、ラモス ビノラスがジャリーと、バリーリャスはティームと顔を合わせる。

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写真◎Getty Images

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