アルカラスが準々決勝でハチャノフに圧勝、ムゼッティは初のトップ50入りを決める勝利 [ハンブルク・オープン]

写真はカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ハンブルク・ヨーロピアン・オープン」(ATP500/ドイツ・ハンブルク/7月17~23日/賞金総額191万1620ユーロ/クレーコート)の男子シングルス準々決勝で、第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が第7シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)を6-0 6-2で下してベスト4に進出した。

 この日も前日に見せた好調さを維持した19歳のアルカラスは21本のウィナーを叩き込みながらもミスを僅か7本に抑え、準決勝に向けて先を急いだ。アルカラスは手にした11度のブレークチャンスのうち5つををものにし、第2セットの終わりに直面した唯一のブレークポイントをセーブした。

「僕は今日、素晴らしいプレーをした。恐らく今年最高の試合のひとつだ」と2回戦でフィリップ・クライノビッチ(セルビア)に勝ったあとに言った言葉を繰り返したアルカラス、「今大会で見せてきた自分のパフォーマンスにはかなり満足している。昨日も驚くべきプレーができた。僕はアグレッシブでありながら同時に堅固になるため、毎日練習を積んでいるんだ」とコメントした。

 アルカラスは準決勝で、ボルナ・チョリッチ(クロアチア)が6-7(7) 0-2とリードされた時点で左脚のケガを理由に棄権したため勝ち上がったアレックス・モルチャン(スロバキア)と対戦する。

 コーチであるフアン カルロス・フェレロ(スペイン)がかつて同大会で決勝に進出したことがあるため、「フアン カルロスの結果に追いつけるよう、準決勝ではベストを尽くすよ。もちろん彼を上回ってこの大会で優勝を目指すことは大きな意味がある。もし優勝できたら、僕のほうが優秀だと彼にジョークを言うよ。それができたら素晴らしいね」とアルカラスは話した。

 もうひとつの準決勝は、フランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)とロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)の顔合わせとなった。前週のバスタッドでツアー初優勝を飾ったばかりのセルンドロがアスラン・カラツェフ(ロシア)に6-3 4-6 7-6(4)で競り勝ち、20歳のムゼッティはアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)を6-4 6-3で退けた。

 ムゼッティは今週の活躍で、大会後に更新される世界ランクで初めてトップ50入りすることが確実となった。優れたディフェンス力と要所では攻めるバランスの取れたテニスでダビドビッチ フォキナのエネルギッシュなプレーを押し返したムゼッティは、「僕は今日、今年最高のプレーをしたと思う。最初から非常に激しい戦いで、僕は各ポイントで集中していた。それがこの試合に勝てたカギだったと思う」と試合後に手応えを口にした。

「僕のリターンはとてもよかった。僕はすべてのショットをフルパワーで打った。僕は本当に自信に満ちていた。ときどきこんな感じになることがあるんだけど、プレーするのが楽しくて仕方ないよ」とムゼッティは試合を振り返った。

「このためには苦しまなければならず、ハードワークを積まなければならない。夢見ていることを成し遂げるために犠牲を払わなければならないこともある。僕は本気で夢を追いかけているから、懸命に努力を続けるよ」

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写真◎Getty Images

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