アルカラスがタイトル防衛に向けて1勝目「見た目ほど簡単な試合ではなかった」 [クロアチア・オープン]

写真はハンブルク・ヨーロピアン・オープンでのカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「プラバ・ラグナ・クロアチア・オープン・ウマグ」(ATP250/クロアチア・ウマグ/7月25~31日/賞金総額59万7900ユーロ/クレーコート)の男子シングルス2回戦で第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)がラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のノルベルト・ゴンボス(スロバキア)を6-2 6-3で下し、タイトル防衛に向けて1勝目を挙げた。

 上位4シードは1回戦がBYEで免除されており、アルカラスはこの試合が初戦だった。

 7つのブレークポイントに直面するなどスコアが見せるほど簡単ではなかった試合を勝利で終えたあと、「本当に厳しい試合だった。見た目ほど簡単な試合ではなかったよ。ノルベルトは本当にいいプレーをしていたし、どの大会でも最初の試合というのは決して楽じゃないんだ」とアルカラスは話した。

「僕はコンディションに順応しなければならなかった。難しかったけど、最後にはよりよいプレーをして勝つための道を見つけ出した」

 昨年の同大会決勝でリシャール・ガスケ(フランス)を退けツアー初優勝を飾ったあと、アルカラスはさらに4つのタイトルを勝ち獲り、その中にはATPマスターズ1000大会のマイアミとマドリッドも含まれる。今季に入って一気に飛躍を遂げた彼は、19歳にして世界ランク自己最高の5位で今大会を迎えている。

 前週のハンブルク決勝でロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)に敗れたアルカラスだったが、彼はいい形で奮起の一歩を踏み出した。彼は多彩なショットを駆使して相手を振り回し、深いショットを打ち込んだと思ったら効果的にドロップショットを放って1時間38分で勝負を決めた。

 アルカラスは次のラウンドで、予選勝者のコランタン・ムーテ(フランス)を6-3 6-1で破って勝ち上がったファクンド・バグニス(アルゼンチン)と対戦する。

「彼(バグニス)とはチャレンジャー大会で対戦したことがある。厳しい試合だったことを覚えているよ。彼のことはよく知っている。彼はクレーコートで非常に強いプレーヤーだから厳しい試合になると思うけど、ベストを尽くすよ」とアルカラスは次戦を見据えた。

 そのほかの試合ではマルコ・チェッキナート(イタリア)が第8シードのムゼッティとの同胞対決を6-4 6-3で制し、フランコ・アガメノン(イタリア)は第8シードのセバスチャン・バエス(アルゼンチン)を3-6 6-1 7-5で倒す番狂わせに成功し、シードダウンを演じた予選勝者のふたりが準々決勝で顔を合わせることになった。

 2018大会のチャンピオンでもあるチェッキナートは4つのブレークポイントをすべてものにして前週のハンブルグでツアー初タイトルを獲得したムゼッティの連勝を『6』で終わらせ、同大会での戦績を8勝4敗とした。

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写真◎Getty Images

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