キリオスがデミノーとの同胞対決を制して準々決勝進出「昨日の大きな高揚のあとだけに本当に難しかった」 [ATPモントリオール]

写真はニック・キリオス(オーストラリア/右)とアレックス・デミノー(オーストラリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ナショナルバンク・オープン」(ATP1000/カナダ・ケベック州モントリオール/8月8~14日/賞金総額657万3785ドル/ハードコート)の男子シングルス3回戦で、ニック・キリオス(オーストラリア)がアレックス・デミノー(オーストラリア)との同胞対決を6-2 6-3で制してベスト8に進出した。

 先月のウインブルドンでグランドスラム自己最高の準優勝を飾ったあと前週のワシントンDCで単複を制するなど快進撃を続け、ここでも前日に世界ランク1位のダニール・メドベージェフ(ロシア)を倒したキリオスの勢いは止まる様子を見せない。

 雨のためセンターコートからコート・ロジャーズに場所を移して行われたこの試合で、キリオスは集中力の揺らぎを見せた1~2ゲームを例外に終始主導権を握り続けた。

 前日の殊勲をこの日の勝利で裏付けたキリオスは「ダニールとプレーし、素晴らしい観客の声援を浴びた昨日の大きな高揚のあとだけに本当に難しかった。あの試合のことを、僕は決して忘れないだろう」と前日の勝利を振り返り、「そして今日、ここでアレックスとプレーするのはメンタル的に本当に難しかった。僕たちはいい友達同士だ。彼はここまで素晴らしいキャリアを送り、長いことオーストラリアの旗を掲げてきた。そのような選手とプレーするのは簡単じゃない。特に相手がオーストラリア人の場合は尚更だよ」とコメントした。

「僕はただコートに出て、仕事を終えた。僕はやるべき方法でプレーした。彼(デミノー)は凄いプレーヤーだ。もし本領を発揮すれば、彼はテニス界で最高の選手のひとりだと言える。彼は本当に俊敏だ。彼は素晴らしいキャリアを築くことになるだろう」

 サーブ&ボレーのウィナーで第1セットを先取したあと、キリオスは第2セットでもその勢いを手放さなかった。5-2で迎えたサービング・フォー・ザ・マッチではファーストサーブが入らずミスも増えて一瞬崩れたかに見えたが、次のレシーブゲームではバックのリターンエースを皮切りにさらにバックハンドで2本のダウン・ザ・ラインを決めるなどラブゲームでブレークして力強く試合を終えた。

 ここ10日間でシングルス9試合をプレーしているキリオスは、「僕はただプレーをしてフィジオのケアを受け、食べて寝て、またプレーしている。疲れさせられるけど、それがこのスポーツだ。正直に言って、少し家が恋しくなってきている。父と母には約3ヵ月も会っていないんだ。だからちょっぴりホームシックだけど、同時に家に帰る前にほんの数大会があるだけだとわかってもいるからね」と話した。

 キリオスは次のラウンドで、アルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)を6-7(6) 6-2 7-6(3)で破って勝ち上がった第8シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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