フルカチュがルードに逆転勝利、カレーニョ ブスタはATPマスターズ1000大会で初の決勝進出 [ATPモントリオール]

写真はホベルト・フルカチュ(ポーランド)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ナショナルバンク・オープン」(ATP1000/カナダ・ケベック州モントリオール/8月8~14日/賞金総額657万3785ドル/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、第8シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)が第4シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)を5-7 6-3 6-2で倒して今季2勝目に王手をかけた。

 ルードは0-3から挽回して第1セットを先取したが、第2セット以降は冷静さを取り戻したフルカチュが試合の主導権を握ることになった。

「僕は試合の核心に留まろうとしていた。キャスパーは素晴らしいテニスをしており、特に出だしから最初の1セット半では彼のほうが上だった」とフルカチュは試合を振り返った。

「僕は何とか踏ん張ろうと必死で、持ち堪えるためにできるだけいいプレーをしようとしていた」

 ニック・キリオス(オーストラリア)に対する準々決勝を含め今大会で既に3つの3セットマッチを戦っていたフルカチュは疲労について尋ねられ、「大丈夫だ。フィジカル面での感触はいい」と答えた。

 6月にハレで優勝したフルカチュは、ATPマスターズ1000大会で2021年のマイアミに続くキャリアふたつ目のタイトルを目指している。

 フルカチュは決勝で、ダニエル・エバンズ(イギリス)を7-5 6-7(7) 6-2で破って勝ち上がったパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)と対戦する。31歳のカレーニョ ブスタにとって、これはマスターズ大会では初の決勝進出となる。

「決勝は常に非常に難しい。ドローの上と下から勝ち上がったベストプレーヤーが対決するんだ。だから必然的に決勝進出者は勢いに乗り、自信に満ちている。非常に厳しいバトルになるだろう」とフルカチュは次戦を見据えた。

 カレーニョ ブスタは第2セットのタイブレークでマッチポイントを手にしながらものにし損ねたが、最終セットではエバンズを圧倒した。

「観客にとっては観ていて楽しかったかもしれないけど、僕にとっては大変だった。第2セットでマッチポイントがあったけど、彼がかなりいいサービスを入れてきたから何もできなかったよ。一度マッチポイントを手にしながらもう1セットをプレーしなければならないというのは常に厳しいことだ」とカレーニョ ブスタは試合後にコメントした。

「メンタル的には非常によかったと思う。恐らく第3セットの出だしが試合のもっとも難しい部分だった。でもそのあとはもっとアグレッシブに戦わなければいけないと思い、押し込んでネットに出ようとしたんだ。うまくいったよ」

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写真◎Getty Images

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