ハレプがトップ10返り咲きを決める勝利、決勝の相手は快進撃を続けるアダッド マイアに決定 [WTAトロント]

写真はシモナ・ハレプ(ルーマニア)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦の「ナショナルバンク・オープン」(WTA1000/カナダ・オンタリオ州トロント/8月8~14日/賞金総額269万7250ドル/ハードコート)の女子シングルス準決勝で、第15シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)が第7シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ)を2-6 6-3 6-4で倒して今季2勝目に王手をかけた。

 モントリオールで開催された2016年と18年に同大会でチャンピオンに輝いた実績を持つハレプが決勝に進出したのは1月のメルボルン(WTA250)以来だが、WTA1000大会では優勝した2020年のローマまで遡る。ケガにより昨シーズンの後半を棒に振った元世界ナンバーワンのハレプはそのあと元いた場所に戻るのに苦労していたが、今週の活躍で大会後に更新される世界ランクでトップ10に返り咲くことが確実となった。

 立ち上がりにストロークに安定性を欠いたハレプはたちまち1-4とリードされて第1セットを落したが、第2セットの出だしで流れは変わった。

「戦略を少し変えたの。第1セットはやや性急すぎた。彼女は非常に強く打ってきて、私はリズムを掴めていなかった。でもそれから私は落ち着きを取り戻し、彼女を後方に下げることを意識したわ」とハレプは試合後に明かした。

 第2セットを取り返したハレプは第3セットでも何度かあったピンチを凌いで2時間12分の熱戦を締めくくり、会心の笑みとガッツポーズで久しぶりの決勝進出を祝った。

 キャリア24勝目とWTA1000大会で9度目のタイトル獲得を目指すハレプは決勝で、第14シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)を6-4 7-6(7)で破って勝ち上がったベアトリス・アダッド マイア(ブラジル)と対戦する。

「特別な瞬間だわ。私は非常に厳しいドローを引き当てたと思う。私は自分を奮い立たせ、多くの厳しい瞬間を乗り越えた」とアダッド マイアは試合後の記者会見で語った。画期的なシーズンを送っている26歳の彼女は2回戦で第13シードのレイラ・フェルナンデス(カナダ)、3回戦で第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)を倒すなどして勝ち上がっていた。

「ハレプはチャンピオンであり、努力を惜しまない人でもある。非常に厳しい戦いになることはわかっているけど、私は楽しむつもりよ。コートの上ですべてを出し尽くすわ」とアダッド マイアは次戦を見据えた。

「アグレッシブにプレーするつもり。今日はそれを大いに学んだ。私が少しでも弱気になると、(プリスコバは)透かさず私よりいいプレーをしてきたから。明日はそこを改善しないとね」

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写真◎Getty Images

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