サービスの不調を乗り越えたシナーが苦闘の末に準々決勝へ、次の相手はアルカラス [USオープン]

写真は悪戦苦闘しながらも4回戦を突破したヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月29日~9月11日/ハードコート)の男子シングルス4回戦で、第11シードのヤニク・シナー(イタリア)がイリヤ・イバシカ(ベラルーシ)に6-1 5-7 6-2 4-6 6-3で競り勝ちベスト8に進出した。

 グランドスラム大会でシナーが4回戦を突破したのは1月のオーストラリアン・オープンと7月のウインブルドンに続いて4度目となり、四大大会すべてでクリアした。

 とは言えこの日のシナーは、特にサービスゲームでの不安定さに苦しめられることになった。試合を通して14本のダブルフォールトを犯し、ファーストサーブを46%しか入れることができなかった事実は当然ながら助けにならず、第2セットではダブルフォールト7本にアンフォース22本と自ら足を引っ張り4-2から5-7と巻き返された。

 もつれ込んだ第5セットで1-3の劣勢から5ゲームを連取して3時間48分の戦いに終止符を打ったシナーはオンコートインタビューでまず深夜まで残って声援で挽回劇を支えてくれた観客たちにお礼を言ってから「今日は悪戦苦闘し、ベストのプレーができていなかった」と認め、それから「でも僕は第5セットで力を振り絞って頑張り抜いた。次のラウンドに進むことができて本当にうれしい」と喜びを吐露した。

 初のグランドスラム4強入りを目指すシナーは次のラウンドで、第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン)と対戦する。アルカラスはシナーが試合を終えた時点でまだセットカウント1-1としたところだったが、さらに深夜に及んだ激闘の末に第15シードのマリン・チリッチ(クロアチア)を6-4 3-6 6-4 4-6 6-3で退けた。

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写真◎Getty Images

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