「過去のどの試合よりもいいスタートが切れた」ルードがベレッティーニを倒して準決勝へ、世界1位を巡る争いも激化 [USオープン]

写真は準決勝進出を決めたキャスパー・ルード(ノルウェー)(Getty Images)


 今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月29日~9月11日/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、第5シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)が第13シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)を6-1 6-4 7-6(4)で下してベスト4に進出した。

 グランドスラム大会でルードが準々決勝を突破したのは、今年のロラン・ギャロス以来でキャリア2度目となる。今大会に5年連続出場となる23歳のルードは、2020年の3回戦進出がこれまでの最高成績だった。

 快調なスタートを切ったルードはいきなり6-1 5-1とリードを広げ、ベレッティーニもそこから体勢を立て直して少しずつ追い上げて第3セットでは先にブレークした。しかしルードは3-5からブレークバックして勝負をタイブレークに持ち込み、ストレートで試合を終わらせることに成功した。

「今日は過去のどの試合よりもいいスタートが切れたように思う。すべてが僕に有利な方向に進んだ。僕は必要なスポットにボールを打つことができており、加えてマッテオはいつものようないいサービスを打っていなかった。僕は自分が手にしたチャンスをうまく使うことができていた」とルードは試合を振り返った。

「物事があまりにうまく進み過ぎていたから、第2セットの終盤には少しナーバスになってしまった。いいことだけど、ときどき興奮し過ぎてしまい、何でもできると思い始めてしまう。だから少し落ち着かなければならなかった。幸運なことにサービスゲームをキープしてセットを取ることができたけど、第3セットは非常に厳しいものになったよ」

 ルードは準決勝で、第23シードのニック・キリオス(オーストラリア)を7-5 4-6 7-5 6-7(3) 6-4で破って勝ち上がった第27シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)と対戦する。

 もしこの大会で優勝することができれば、ルードは大会終了後の月曜日に世界ランク1位に浮上することになる。ルードはまた、自分が次の試合に勝ってカルロス・アルカラス(スペイン)が決勝に進出できなかった場合にも世界1位になることができる。

「そのことに関してはあまり考えたくない」とルードは世界1位を巡るレースについてコメントした。

「それはもちろんすべてのプレーヤーが夢見ていることではあるから、もし自分がそうできるポジションにいるというなら成し遂げられるか見てみよう。もちろんそれは、スコアで劣勢に立たされている場合などに戦い続け、頑張り抜くための追加的なモティベーションになる。何が起こるか決してわからない。もし運がよければ世界1位としてニューヨークから去ることができるかもしれない。だからもちろん、それを目指しはするよ」

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写真◎Getty Images

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