プリスコバにウインブルドンでの借りを返したサバレンカが2年連続準決勝進出 [USオープン]

写真は2年連続となるベスト4進出を決めたアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)(Getty Images)


 今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月29日~9月11日/ハードコート)の女子シングルス準々決勝で、第6シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)が第22シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)を6-1 7-6(4)で下し、同大会で2年連続となるベスト4進出を決めた。

 ここまでのサバレンカは2つのマッチポイントを凌いで勝ったカイア・カネピ(エストニア)に対する2回戦やフルセットにもつれた第19シードのダニエル・コリンズ(アメリカ)との4回戦など厳しい戦いを潜り抜けてきたが、この試合はそれらに比べるとずっとスムーズに進んだ。特に第1セットでのプリスコバは具合が悪いのか、或いは戦う気がないのかと首を傾げたくなるような展開となった。

 ふたりがこれ以前にグランドスラム大会で対決したのは昨年のウインブルドン準決勝でのことで、そのときはお互いにウィナーを炸裂させる熱戦の末にプリスコバがフルセットで勝っていた。

 しかし今回はプリスコバがダブルフォールトを3本犯すなどして立ち上がりのサービスゲームを2つ連続で落とし、サバレンカはあっという間に4-0とリードを広げた。セットポイントでのプリスコバはボールを追う努力を放棄したように見え、第2セットの出だしにはスタンドから軽いブーイングが聞こえたほどだった。

 第2セットは内容的に白熱していた訳ではなかったもののスコア的にはより競った展開となったが、サバレンカが終始プレーの一貫性を保って最後はフォアハンドのリターンエースを叩き込んで試合を終わらせた。

 試合後のオンコートインタビューで前回の対戦との違いを尋ねられたサバレンカは、「こういう言い方はしたくないけど、前に対戦したときの私は彼女に十分な敬意を払っていなかった。とにかく自分が優位に試合をしなければと思い、彼女が素晴らしいレベルでプレーすることを予想していなかったの。でも今回は高いレベルでのプレーを予想し、それに備えていたわ」と答えた。

 サバレンカは準決勝で、第8シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ)を6-3 7-6(4)で破って勝ち上がった第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)と対戦する。

 この時点で次の相手は決まっていなかったが、サバレンカは次戦を見据え「非常に厳しい試合になるでしょうね。戦いに挑む心構えをして、試合では自分に集中するわ。自分にできることをやり、ベストを尽くす。素晴らしいバトルに向けて準備を整えるつもりよ」と意欲を見せた。

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写真◎Getty Images

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