男子テニスの国別対抗戦「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」グループステージ（イタリア・ボローニャ、スペイン・バレンシア、ドイツ・ハンブルク、イギリス・グラスゴー／9月13～18日／室内ハードコート）の大会2日目は、4つのグループのラウンドロビン（総当たり戦）第2戦が行われた。

グループA｜ボローニャ：クロアチア[1]（0勝1敗）0-3 イタリア（1勝0敗）

　グループAではロレンツォ・ムゼッティ（イタリア）がボルナ・ゴヨ（クロアチア）を6-4 6-2で倒したあと、26歳のマッテオ・ベレッティーニ（イタリア）が15本のサービスエースを決めてボルナ・チョリッチ（クロアチア）に6-7(4) 6-2 6-1で逆転勝利をおさめてイタリアの勝利を確定させた。

　ダブルスではシモーネ・ボレッリ／ファビオ・フォニーニ（イタリア）がニコラ・メクティッチ／マテ・パビッチ（クロアチア）との接戦を3-6 7-5 7-6(3)で制し、最終的に3戦全勝で勝利を決めた。

グループB｜バレンシア：スペイン[2]（1勝0敗）3-0 セルビア（1勝0敗）

　グループBでは第2試合のエース対決でロベルト・バウティスタ アグート（スペイン）がミオミル・キツマノビッチ（セルビア）に7-6(5) 7-6(5)で競り勝ち、スペインの勝利を決める2勝目を挙げた。第1試合ではアルベルト・ラモス ビノラス（スペイン）がラスロ・ジェレ（セルビア）に2-6 7-6(5) 7-5と劇的な逆転勝利をおさめ、スペインの士気を鼓舞していた。

「僕のテニス人生における最高の経験は、この大会でのものだった。今日は故郷に近いバレンシアの観衆の前でプレーすることを心底楽しんだよ。厳しい試合だったからへとへとだけどね。僕たちには今週、まだまだ多くのやるべき任務がある」とバウティスタ アグートは試合後に喜びと意欲を口にした。

　ラモス ビノラスも苦闘の末にもぎ取った勝利を手放しで喜び、「素晴らしい試合だった。ラスロは出だしに僕よりずっといいプレーをしていた。僕は彼の強打に押され、彼をコントロールすることができないでいた。ディフェンスしようとしたときにミスが多かったけど、観客と監督の助けで少しいいプレーができるようになった。素晴らしい雰囲気だったよ。勝つことができて本当にうれしい」と話した。

　ダブルスではマルセル・グラノイェルス／ペドロ・マルチネス（スペイン）が1セットダウンから挽回してニコラ・カシッチ／ドゥサン・ラヨビッチ（セルビア）を6-7(5) 6-2 6-2で倒し、最終的にスペインが3勝0敗でセルビアを下した。

グループC｜ハンブルク：フランス[3]（0勝1敗）1-2 ドイツ（1勝0敗）

　グループCでは勝負のかかったダブルスでケビン・クラウィーツ／ティム・プッツ（ドイツ）がニコラ・マウ／アルトゥール・リンデルネック（フランス）を6-2 3-6 7-6(1)で振りきり、ドイツに2勝1敗の勝利をもたらした。

　シングルスではまずヤン レナード・ストルフ（ドイツ）がバンジャマン・ボンジ（フランス）に6-4 2-6 7-5で競り勝ち、続いてアドリアン・マナリノ（フランス）がオスカー・オッテ（ドイツ）を6-4 6-3で退けダブルスに持ち込まれていた。

グループD｜グラスゴー：アメリカ[4]（1勝0敗）2-1 イギリス（0勝1敗）

　接戦となったグループDでは3試合すべてがフルセットにもつれたが、勝敗のかかったダブルスでラジーブ・ラム／ジャック・ソック（アメリカ）がアンディ・マレー／ジョー・ソールズベリー（イギリス）を5-7 6-4 7-5で突き放して最終的にアメリカが勝利への道を見出した。

　第1試合でトミー・ポール（アメリカ）がダニエル・エバンズ（イギリス）を6-4 4-6 6-4で倒し、第2試合ではキャメロン・ノリー（イギリス）がスロースタートを克服してテイラー・フリッツ（アメリカ）を2-6 7-6(2) 7-5で退けダブルスに突入していた。

　今年のファイナルズは16ヵ国が4チームによる4グループに別れてグループステージ（総当たり戦）を戦い、各グループの上位2チームが11月の決勝トーナメント（スペイン・マラガ／11月22～27日／室内ハードコート）に進出して優勝チームを決定する。試合はベスト・オブ・3セットマッチで行われ、シングルス2試合とダブルス1試合で争われる。