コルダがガストンとの初戦に勝利、意欲衰えぬワウリンカは予選を突破 [モゼール・オープン]

写真は2021年Next Gen ATPファイナルズでのセバスチャン・コルダ(アメリカ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「モゼール・オープン」(ATP250/フランス・メス/9月19~25日/賞金総額59万7900ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス1回戦で、22歳のセバスチャン・コルダ(アメリカ)が地元選手で21歳のユーゴ・ガストン(フランス)を6-3 7-6(2)で下して大会をスタートした。

 それでも持ち前の不屈の精神を見せたガストンは第2セット6-5から2度セットポイントを手にしたが、コルダも負けじと食い下がって結局サービスゲームをキープし、その勢いのままにタイブレークを制して試合を終わらせた。

 昨年11月にイタリア・ミラノで開催された男子21歳以下のトップ8対決「Next Gen ATPファイナルズ」で決勝に進出してカルロス・アルカラス(スペイン)に敗れていたコルダは、その過程でガストンを大接戦の末に破っていた。

 コルダは次のラウンドで、第3シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)と対戦する。上位4シードは初戦がBYEで免除されており、2回戦からの登場となる。コルダは10ヵ月前のNext Gen ATPファイナルズでムゼッティに勝っているが、対戦成績では2勝1敗で20歳のムゼッティがリードしている。

 そのほかの試合では、ロレンツォ・ソネゴ(イタリア)が第6シードのアスラン・カラツェフ(ロシア)を7-5 6-3で倒す番狂わせに成功して2回戦に駒を進めた。

 この日は予選決勝が行われ、第4シードのジズー・ベルグス(ベルギー)、グレゴワール・バレール(フランス)、エバン・フルネス(フランス)、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した元世界ランク3位のスタン・ワウリンカ(スイス)が本戦入りを決めた。

 同大会に2015年以来の参戦となるワウリンカは1回戦でジョアン・ソウザ(ポルトガル)と顔を合わせ、もし勝てば次の相手は第1シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)となる。

 足のケガで約13ヵ月の戦線離脱を余儀なくあと未だ従来のレベルに戻る過程に取り組んでいるワウリンカは、「ここまで成績はあまりよくなかったけど、僕は練習コートでかなりの時間を過ごしてきた。ここから年の終わりまでに6大会に出場できればと思っている」とコメントした。

 ワウリンカは「変化を感じている。練習を通し、フィジカル的にもテニスという面でも自分のレベルがどのくらい向上してきたか手応えを感じている。キャリアを通して何度もこういう事態を経験してきたから、何が起こるかわからないということはない。それがくることが感じられるし、それを実現するためなら何だってするよ」と復活の手応えを語り、「終わりが近づきつつあることを自覚してはいるけど、僕のキャリアにはまだ数年残っている。また試合に勝てるようになるとわかっているんだ。僕の中にはまだ、大きな結果を残す力がある」と自信を覗かせた。

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写真◎Getty Images

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