ティームが2週連続でセルンドロを倒して準々決勝へ「非常に白熱した接戦だった」 [ヨーロピアン・オープン]

写真はヒホン・オープンでのドミニク・ティーム(オーストリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ヨーロピアン・オープン」(ATP250/ベルギー・アントワープ/10月17~23日/賞金総額72万5540ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス2回戦で、復調しつつあるドミニク・ティーム(オーストリア)が第6シードのフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)を6-1 1-6 7-5で振りきりベスト8に進出した。

 好スタートを切ったティームが第1セットを先取したあと第2セットで主導権を取り戻したセルンドロは第3セットでも先にブレークしたが、そこからギアを上げたティームが3-4からの5ゲーム中4ゲームを取って勝利をもぎ取った。

「競った試合で2時間戦ったあとでもいいショットを打るように毎日ハードワークを積んでいるんだ。そのような瞬間がもっとも重要になってくるからね。第3セット6-5から試合を締めくくるためにいいプレーをする必要があったけど、幸運にも今日はそれをやってのけることができたよ」とティームは試合後にコメントした。

 前週のヒホンでも準々決勝でセルンドロに勝っていたティームは、「2週連続で同じ相手と対戦するというのは常に難しく、また興味深い。ちょっぴり奇妙だけど、出だしは非常にいいプレーができて第1セットを6-1で取った。でも彼が優れた選手であることはわかっていたから、このままこの状態が続くことはないだろうということも頭の中では明白だった」と話した。

「そして僕は第2セットでまずいスタートを切った。彼はそこに付け込み、ネットに出てきた。そして第3セットは50-50(フィフティ・フィフティ)の戦いだった。先にブレークされてしまったけど、幸いにも直ちにブレークバックすることができた。非常に白熱した接戦だったよ」

 ランキングの動向をリアルタイムで伝えるATPライブランキングで125位に浮上したティームは次のラウンドで、前日に勝ち上がりを決めていた第1シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)と対戦する。

「彼に対しては0勝3敗だ。ここ2年ほどの彼は、特にインドアハードコートでは世界最高峰の選手だと思う。サービスが素晴らしく、3~4週間前にメスで対戦したけどあっさりやられてしまったしね。明日はもっと競った展開に持ち込みたいし、もっと先まで勝ち進めるよう願っているよ」とティームは次戦を見据えた。

 そのほかの試合では第2シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)がラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のマニュエル・ギナール(フランス)を6-3 6-3で退け、セバスチャン・コルダ(アメリカ)が第4シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)に7-5 7-6(9)で競り勝ち、ダビド・ゴファン(ベルギー)は第4シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)を7-6(3) 6-2で倒し、ベスト8が出揃った。

 上位4シードは1回戦がBYEで免除されており、オジェ アリアシム、シュワルツマン、ハチャノフはこれが初戦だった。前週のフィレンツェでツアー2勝目を挙げたばかりのオジェ アリアシムは23本のウィナーを叩き込み、ギナールのサービスゲームを3度ブレークした。

 準々決勝ではオジェ アリアシムが第5シードのダニエル・エバンズ(イギリス)と、コルダが第8シードの西岡良仁(ミキハウス)と、ゴファンはリシャール・ガスケ(フランス)と顔を合わせる。

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写真◎Getty Images

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