ムゼッティがベレッティーニとの地元イタリア勢対決を制してツアー2勝目「自分自身とチームを誇りに思う」 [ATPナポリ]

写真は男子シングルス2回戦でのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「テニス・ナポリ・カップ」(ATP250/イタリア・カンパニア州ナポリ/10月17~23日/賞金総額61万2000ユーロ/ハードコート)の男子シングルス決勝で、第4シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)が第2シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)との地元勢対決を7-6(5) 6-2で制してチャンピオンに輝いた。

 7月のハンブルク決勝でカルロス・アルカラス(スペイン)を破ってツアー初優勝を飾った20歳のムゼッティは、母国の地でキャリア2つ目のタイトルを獲得した。

 82分かかった第1セットでブレークできないながらも一貫性のあるプレーを見せたムゼッティはもつれ込んだタイブレークをものにして先行し、第2セットでは更にレベルを引き上げてグラウンドストロークでベレッティーニを打ち負かした。

「第1セットは本当に厳しかった。非常に長く、ブレークはなかった。マッテオは肉体的に100%ではなかったけど、最後まで戦い抜く彼の能力は僕にとって大きな問題だった」とムゼッティは試合後のオンコートインタビューで語った。

「今日の僕は自分のベストテニスをできていなかったと思う。お互いに感情的でナーバスになり、緊張感が高かったからね。でも僕は重要な瞬間によりよいプレーをすることができた。自分の家族や観客の皆さんと一緒にここにいることができて本当にうれしいよ。これは僕にとって本当に大きな勝利であり、僕のキャリアとって重要な瞬間だ」

 ベレッティーニはマッケンジー・マクドナルド(アメリカ)に対する準決勝で足のケガに苦しんでいたが、この日はベースラインからのラリーも軽快にこなして動きもよかった。しかしタイブレークでは自分のサービスからのポイントで犯したたったひとつのミスが勝負を分けることになった。

 第1セット取って自信をつけたムゼッティは第2セット第1ゲームをブレークすると次第に活力を失っていく相手を振り回して主導権を握り、第7ゲームでもう一度ブレークしてベレッティーニを突き放した。

「完璧な1週間だった。1セットを落とさなかったから本当にうれしいし、自分が見せたテニスには満足しているよ。成功と一貫性をもたらすためには懸命に努力しなければならないから、自分自身と僕のチームを誇りに思う」とムゼッティは大会を総括した。

 これに先立ち行われたダブルス決勝では、第1シードのイバン・ドディグ(クロアチア)/オースティン・クライチェク(アメリカ)が第3シードのマシュー・エブデン/ジョン・ピアース(ともにオーストラリア)に6-3 1-6 [10-8]で競り勝ちコンビ2勝目を挙げた。

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写真◎Getty Images

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