オジェ アリアシムが大会初勝利で準決勝進出に望み、2敗のナダルは予選ラウンド敗退が確定 [Nitto ATPファイナルズ]

写真は大会初勝利を挙げたフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)(Getty Images)


 男子トップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」(ATPファイナルズ/イタリア・トリノ/11月13~20日/室内ハードコート)の大会3日目のシングルスはレッド・グループのラウンドロビン(総当たり戦)第2戦が行われ、アフタヌーンセッションで第5シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)が第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)を6-3 6-4で下して大会初勝利を挙げた。

 試合を通して15本のサービスエースを決めたオジェ アリアシムは直面した5つのブレークポイントをすべてセーブし、各セットで一度ずつ相手のサービスゲームを破って3度目の挑戦でナダルから初勝利をマークした。

「ここで1試合をこなしたことで、センターコートのコンディションに慣れることができた。それが大いに助けになったよ。今日はよりよいテニスができたと感じている。サービスが凄くよかったし、リターンもバックハンドも最初の試合よりずっとよかった。一貫性があって質も高かった」とオジェ アリアシムは試合後にコメントした。

「このようにプレーしているときの僕は、世界のベストプレーヤーたちと張り合って倒すことができるとこれまでも証明してきている」

 この時点でまだ次の試合の結果は出ていなかったが、「これで1勝1敗だ。2勝できたら勝ち上がれるかもしれないし、そうなるよう願っているよ。どうなるか見てみよう」とオジェ アリアシムは話していた。

「彼らは今夜対戦し、僕は2日後のテイラー戦に向け準備を整えるよ。簡単ではないだろう。今シーズンの彼は本当にいいプレーをしているし、ここのコンディションは彼にぴったり合っているからね」

 ケガから復帰して数試合しかこなしていないということもあって2連敗を喫したナダルは、予選ラウンド敗退に終わった。この試合が終わった時点ではまだチャンスは残されていたが、イブニングセッションで第3シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)が第8シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)から1セットを取った瞬間にナダルの敗退が確定した。

 試合は最終的にルードが6-3 4-6 7-6(6)で競り勝ち、2連勝を飾って決勝トーナメント進出一番乗りを決めた。ルードは第3戦で既に敗退が決まっているナダルと対戦し、1勝1敗のオジェ アリアシムとフリッツが準決勝進出をかけて直接対決することになる。

 ナダルは試合後の記者会見で、「いくつかポジティブなこともあった。僕はここ数週間、大会に出場することができていた訳だからね。それはいい点であり、ここしばらくはできていなかったことだ」と語った。

「プレーの仕方や精神的に強くある方法を忘れてはいなかったと思う。自分が望むレベルに必要なポジティブなフィーリングや自信、強いメンタリティーを取り戻す必要があるだけだ」

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写真◎Getty Images

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