オジェ アリアシムが単複2勝でカナダを決勝に導く [デビスカップ・ファイナルズ]

写真はイタリアとの準決勝で単複2勝を挙げたフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)(Getty Images)


 男子テニスの国別対抗戦「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」決勝トーナメント(スペイン・マラガ/11月22~27日/室内ハードコート)の5日目は準決勝残り1対戦が行われ、カナダ(グループB・2位)がイタリア(グループA・1位)を2勝1敗で下して悲願の初優勝に王手をかけた。

 第1試合で大接戦の末にロレンツォ・ソネゴ(イタリア)がデニス・シャポバロフ(カナダ)を7-6(4) 6-7(5) 6-4で倒し、第2試合はフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)がロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)とのエース対決を6-3 6-4で制して1勝1敗となったあと、勝負のかかったダブルスでオジェ アリアシム/バセック・ポスピショル(カナダ)がマッテオ・ベレッティーニ/ファビオ・フォニーニ(イタリア)に7-6(2) 7-5で競り勝った。

 オジェ アリアシムはダブルスでプレーする予定ではなかったが、カナダ代表チームのフランク・ダンシェビッチ監督がプランを変更して勢いに乗るエースの起用を決断した。そして結果的に、この決断は功を奏した。

「それが多くのいいプレーヤーを抱えていることの利点だよ。バセックとデニスは前の試合で本当にいいプレーをして逆転勝利をおさめた。でもデニスはシングルスで長い試合をしたし、僕たちはシングルス次第で起用法を調整することがあると理解していた」とオジェ アリアシムは試合後にコメントした。

「チーム全体が共通認識を持っており、雰囲気を乱すような自己中心的な人間はいなかった。誰もがメインゴールについて明確な考えを持っているからね。それは明日、優勝杯を掲げるということだ」

 カナダは最終日の決勝で、前日に第1シードのクロアチア(グループA・2位)を2勝1敗で破って勝ち上がったオーストラリア(グループC・2位)と対戦する。

 就任以来2度目の決勝に臨むダンシェビッチ監督は、「決勝に進出するということは常に特別な感慨だ。私は心からこのチームの力を信じている。我々は以前にもこの舞台に辿り着いているし、ふたたび戻ってきた今回は勝つことができると信じている。だから明日はすべて捧げ、その目標を追い求めるよ」と意気込みを語った。

「選手たちは今日も最初から最後まで全身全霊を込め、コートですべてを出し尽くして戦った。それが監督として私が求めることができるすべてだ。ダブルスに出た選手たちは更に気合を込めてこの勝利をもぎ取った」

 今年のファイナルズは16ヵ国が4チームによる4グループに別れてグループステージ(総当たり戦)を9月に戦い、各グループの上位2チームが11月の決勝トーナメントに進出して優勝チームを決定する。試合はベスト・オブ・3セットマッチで行われ、シングルス2試合とダブルス1試合で争われる。

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写真◎Getty Images

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