カナダがイタリアを下して悲願の初優勝に王手 [デビスカップ・ファイナルズ]

写真はイタリアとの準決勝で母国の勝利を決める勝ち星を挙げたフェリックス・オジェ アリアシム(後ろ)/バセック・ポスピショル(カナダ)(Getty Images)


 男子テニスの国別対抗戦「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」決勝トーナメント(スペイン・マラガ/11月22~27日/室内ハードコート)の5日目は準決勝残り1対戦が行われ、カナダ(グループB・2位)がイタリア(グループA・1位)を2勝1敗で下して悲願の初優勝に王手をかけた。

 第1試合でロレンツォ・ソネゴ(イタリア)がデニス・シャポバロフ(カナダ)を7-6(4) 6-7(5) 6-4で倒し、第2試合はフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)がロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)とのエース対決を6-3 6-4で制して1勝1敗となったあと、勝負のかかったダブルスでオジェ アリアシム/バセック・ポスピショル(カナダ)がマッテオ・ベレッティーニ/ファビオ・フォニーニ(イタリア)に7-6(2) 7-5で競り勝った。

 カナダは決勝で、前日に第1シードのクロアチア(グループA・2位)を2勝1敗で破って勝ち上がったオーストラリア(グループC・2位)と対戦する。

 両国の対戦成績は9勝1敗でオーストラリアがリードしているが、オープン化以降で唯一戦った2019年ファイナルズの準々決勝ではカナダが2勝1敗で勝っている。

 デビスカップは2019年から、ITFとスペインの元サッカー選手ジェラール・ピケによって設立された投資団体コスモスの協力によって開発された新フォーマットに変更されている。

 新フォーマットのデビスカップではこれまでファイナルズのグループステージと決勝トーナメントを同じ日程の中で行ってきたが、今年はグループステージ(イタリア・ボローニャ、スペイン・バレンシア、ドイツ・ハンブルク、イギリス・グラスゴー/9月13~18日/室内ハードコート)と決勝トーナメントを分けて開催される。

 今年のファイナルズは16ヵ国が4チームによる4グループに別れてグループステージ(総当たり戦)を9月に戦い、各グループの上位2チームが11月の決勝トーナメントに進出して優勝チームを決定する。試合はベスト・オブ・3セットマッチで行われ、シングルス2試合とダブルス1試合で争われる。

※国名の左に付いている数字はドロー番号

決勝トーナメント|11月26日

準決勝

1イタリア(グループA・1位)1-2 4カナダ(グループB・2位)

R1 ○ロレンツォ・ソネゴ 7-6(4) 6-7(5) 6-4 ●デニス・シャポバロフ
R2 ●ロレンツォ・ムゼッティ 3-6 4-6 ○フェリックス・オジェ アリアシム
R3 ●マッテオ・ベレッティーニ/ファビオ・フォニーニ 6-7(2) 5-7 ○フェリックス・オジェ アリアシム/バセック・ポスピショル

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写真◎Getty Images

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