2023年シーズンの開幕を飾る男女混合国別対抗戦「ユナイテッドカップ」（UNITED CUP、WTA500／オーストラリア・ブリスベン、パース、シドニー／12月29日～1月8日／賞金総額1500万ドル／室内ハードコート）を前に、ニック・キリオス（オーストラリア）に続いて開催国のナンバー2男子プレーヤーである23歳のアレックス・デミノー（オーストラリア）が大会への抱負を述べた。

「僕にとって国を代表すること以上に大きな栄誉はない。これはもうひとつのチャンス、また新しい機会なんだ。オーストラリアが勝つために僕はできる限りのことをするよ。ベストを尽くせるようしっかり準備を整えるつもりだ」と世界ランク24位のデミノーはコメントした。

　同大会は18ヵ国の男女混成チームによって争われ、3チームによる6グループに分かれて争うグループステージはオーストラリアの3都市で開催される。グループDのオーストラリアはスペイン、イギリスと同組というかなり厳しいドローを引き当てた。チームは男女各4名までで構成され、対戦は2日間に渡って男子シングルス2試合+女子シングルス2試合+ミックスダブルス1試合で行われる。

　デミノーは12月23日、会場となるシドニーのケン・ローズウォール・アリーナでコンディションを確かめるための練習を行った。

「オーストラリアン・オープン前に自分のコンディションをテストできるというのも僕たちにとって素晴らしいことだ。難しい戦いになるだろうけど、僕たちにとってはアンダードッグであるほうがやりやすいかもしれないね。お互いに切磋琢磨して支え合い、いいテニスをしてオーストラリアの人々に誇らしさを感じてもらえるようにできればうれしいよ」とシドニー出身のデミノーは語った。

　オーストラリアは2022年シーズンにチーム戦で力強いパフォーマンスを発揮し、ビリー ジーン・キング・カップとデビスカップの双方で決勝に至った。

「僕たちは自分たちがどれほどタフなファイターであるか、国のために戦うことをどれほど大事に思っているか、グリーン＆ゴールドのユニフォームを着て戦うことにどれほど誇りに思っているかを示して見せた。チームにトップ20の選手はいないかもしれないけど、それでも僕たちはビリー ジーン・キング・カップとデビスカップで決勝に進出したんだ」とデミノーはATP（男子プロテニス協会）に話した。

「自分の育ったシドニーのコートに戻り、ふたたび母国の観衆の声援を受けてプレーするのが楽しみだよ。ホームでオーストラリアを代表するチャンスを手にすることができるのは素晴らしいことだ」

　初めて女子と一緒に国を代表することについて聞かれたデミノーは、「凄く楽しい経験になるだろう」と答えた。

「僕たちオーストラリアの選手たちは普段から仲がよく、1年を通して一緒にいるんだ。これは僕たちがお互いに支え合い、より結束したグループになるための大きなチャンスじゃないかな。それがチームとして成果を挙げるために基本になると思うから、その部分で僕たちは間違いなく非常に強くなるだろうね」