ジョコビッチが昨年プレーできなかったオーストラリアで今季の初勝利「最初の試合としては悪くない」 [アデレード国際1]

写真は今季の初勝利を挙げたノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 2023年ATPツアー開幕戦のひとつとなる「アデレード国際1」(ATP250/オーストラリア・南オーストラリア州アデレード/1月2~8日/賞金総額64万2735ドル/ハードコート)の男子シングルス1回戦で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)がコンスタン・レスティエンヌ(フランス)を6-3 6-2 で下して今季の初勝利を挙げた。

 バセック・ポスピショル(カナダ)とのペアでダブルスに出場していたジョコビッチは、前日に行われた1回戦でトミスラフ・ブルキッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)/ゴンサロ・エスコバル(エクアドル)に6-4 3-6 [5-7]で敗れていた。

 立ち上がりはやや手こずったが、第1セットの途中からギアを上げたジョコビッチが正確なストロークを深く打ち込んで試合の主導権を握った。

 1年前にメルボルンまでやってきながらワクチン未接種を理由に強制送還されて大会に出場できなかったため、ジョコビッチがオーストラリアでプレーするのは約2年ぶりとなる。

「最初の試合としては悪くないね。とてもいいプレーができたよ」とジョコビッチは試合後にコメントした。

「彼と対戦したのは初めてだったけど、最初の6ゲームは非常に競っていた。彼はカウンターパンチを得意とする選手で、あまり多くのミスをしない。サービスも少しやっかいで、いいコースをついてきた。でも第1セット3-2でブレークしてからはレベルが上がり、そのあとは本当にいいプレーができたと思う」

 ジョコビッチは次のラウンドで、前日に勝ち上がりを決めていたカンタン・アリス(フランス)と対戦する。

 この日プレーしたジョコビッチ以外のシード勢は第3シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)、第6シードのヤニク・シナー(イタリア)、第7シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)、第8シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)が2回戦に駒を進めたが、第4シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)はロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)に6-4 3-6 4-6で逆転負けを喫した。

 メドベージェフは苦戦を強いられたが、7-6(6) 2-1とリードしたところでロレンツォ・ソネゴ(イタリア)が脚にケイレンを起こして棄権したため勝利を手にした。

「凄く大変だったよ。9つのセットポイントを凌いだのは恐らく人生で初めてじゃないかな。今年のスタートに相応しい試合だったね」とメドベージェフは試合を振り返り、「早めに終わってしまって残念だったけど、ロレンツォが直ぐに回復するよう願っているよ」とソネゴを気遣った。

 そのほかの試合では、セバスチャン・コルダ(アメリカ)が元世界ナンバーワンのアンディ・マレー(イギリス)を7-6(3) 6-3で倒して初戦を突破した。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles