ジョコビッチがメドベージェフを退けコルダとの決勝へ「ダニールとの対戦は決して簡単にはならない」 [アデレード国際1]

写真は試合後に握手を交わすノバク・ジョコビッチ(セルビア/右)とダニール・メドベージェフ(ロシア)(Getty Images)


 2023年ATPツアー開幕戦のひとつとなる「アデレード国際1」(ATP250/オーストラリア・南オーストラリア州アデレード/1月2~8日/賞金総額64万2735ドル/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第3シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)を6-3 6-4で下して優勝に王手をかけた。

 因縁の2021年USオープン決勝の再現となったこの日の注目試合で、ジョコビッチは重要なポイントでの強さを発揮した。彼は3つのブレークポイントをセーブし、自身が手にした3度のブレークチャンスのうち2本をものにした。

「ダニールとの対戦は決して簡単にはならない。常に変化をつけてサービスやリターンのポジション、ラリーにバリエーションを与えて相手に心地よくプレーさせないようにしなければならない。だから彼との試合では追いつ追われつの戦いになるんだ」とジョコビッチは試合後にコメントした。

「彼はサービスも世界屈指だから、このような速くてボールが滑るサーフェスで対戦するのは難しい。でも彼は第1セットと第2セットのブレークポイントを両方とダブルフォールトで落とした。その瞬間は彼が強気にくるかもしれないと思ったから、ポジションを変えてみたんだけどうまくいったよ」

 第1セット4-2からのサービスゲームで左脚を捻った様子のジョコビッチは5-2としたあとのチェンジエンドの際にメディカルタイムアウトを取ったが、この問題に影響を受けた様子はなくストレートで勝利を決めた。

「幸い深刻なケガではなかったよ。もしそうなら試合を続けることはできなかっただろう。だからメディカルタイムアウトを取って炎症を抑える薬を飲み、数ゲームで落ち着くことができたんだ」とジョコビッチは試合後に説明した。

「とにかく勢いを維持し、ブレークを許さないように気を付けていた。それがカギだったと思う。試合が長引くほどハムストリングが温まり、それほど気にならなくなった。明日には問題なくなっているよう願うよ」

 ジョコビッチは決勝で、22歳のセバスチャン・コルダ(アメリカ)と対戦する。コルダは日本の西岡良仁(ミキハウス)と競り合って第1セットをタイブレークの末に取ったあと、第2セットの出だしに西岡が右の臀部付近のケガを理由に棄権を強いられたため7-6(5) 1-0の時点でで勝ち上がりを決めていた。

 厳しいドローを乗り越え5度目のツアー決勝に進出したコルダはジョコビッチとの初対決を見据え、「彼(ジョコビッチ)は非常に優秀だ。プランAがうまくいかなかったらプランB、プランC、プランDと次々に出してくる。彼は様々な戦略を行使する能力を持っているんだ。また対戦相手の力を読む能力で彼の右に出る者はいない。彼を倒すにはビッグなテニスをしなければならない。僕にはそのようなテニスができると思う。とにかく向かっていき、勝利を目指すよ」と意気込みを語った。

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写真◎Getty Images

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