マレーがベレッティーニとの死闘を制して全豪マッチ50勝目、同種目ではオープン化以降5人目 [オーストラリアン・オープン]

写真は4時間49分に渡る死闘を制したアンディ・マレー(イギリス)(Getty Images)


 今年最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月16~29日/ハードコート)の男子シングルス1回戦で元世界ナンバーワンのアンディ・マレー(イギリス)が第13シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)との4時間49分に渡る死闘を6-3 6-3 4-6 6-7(7) 7-6(10-6)で制し、オープン化以降の同大会(シングルス)でマッチ50勝目を挙げた5人目の男子プレーヤーとなった。

 2セットを連取したマレーは第3セット2-1から2つのブレークポイントを握ったが、そのピンチを凌いだベレッティーニが次のゲームでこの日唯一のブレークに成功してセットを奪取した。ベレッティーニは第4セットをタイブレークの末にものにして試合を振り出しに戻したが、第5セットの10ポイントタイブレークで最初の5ポイントを連取して流れを掴んだマレーが勝利をもぎ取った。

 全豪に2年連続15回目の出場となる35歳のマレーは、5度準優勝(2010~11年、13年、15~16年)した実績を持っている。股関節のケガに苦しみ涙を流しながら引退を示唆した2019年以来3年ぶりに参戦した昨年は、2回戦で日本のダニエル太郎(エイブル)に4-6 4-6 4-6で敗れていた。

 マレーは次のラウンドで、ファビオ・フォニーニ(イタリア)とタナシ・コキナキス(オーストラリア)の勝者と対戦する。

 そのほかの試合では第9シードのホルガ・ルーネ(デンマーク)、第12シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、第22シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)、第30シードのアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)、トミー・ポール(アメリカ)が2回戦に駒を進めた。

 昨年6月にラファエル・ナダル(スペイン)に対するフレンチ・オープン準決勝で右足首に深刻なケガを負って長期離脱を余儀なくされていたズベレフはセットカウント1-2と追い込まれながらもラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のフアン パブロ・バリーリャス(ペルー)を4-6 6-1 5-7 7-6(3) 6-4で倒し、復帰後の公式戦初勝利をマークした。

※名前の左に付いている数字はドロー番号、[ ]数字はシード順位、Qは予選勝者、LLはラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)

男子シングルス1回戦|主な試合結果

○80ホルガ・ルーネ(デンマーク)[9] 6-2 6-3 6-4 ●79フィリップ・クライノビッチ(セルビア)

○88アレックス・デミノー(オーストラリア)[22] 6-2 6-2 6-3 ●87スー・ユーシャオ(台湾)[Q]

○112アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)[12] 4-6 6-1 5-7 7-6(3) 6-4 ●111フアン パブロ・バリーリャス(ペルー)[LL]

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○114アンディ・マレー(イギリス)6-3 6-3 4-6 6-7(7) 7-6(10-6) ●113マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)[13]

○121アレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)[30] 6-0 6-7(3) 3-6 6-4 6-3 ●122アレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)

○124トミー・ポール(アメリカ)6-1 7-6(6) 6-2 ●123ヤン レナード・ストルフ(ドイツ)[Q]

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写真◎Getty Images

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