世界1位シフィオンテクが4回戦で敗退「『勝ちたい』と思う代わりに『負けたくない』と感じていた」 [オーストラリアン・オープン]

写真は4回戦で敗れたイガ・シフィオンテク(ポーランド)(Getty Images)


 今年最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月16~29日/ハードコート)の女子シングルス4回戦で、第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)がウインブルドン優勝者で第22シードのエレーナ・ルバキナ(カザフスタン)に4-6 4-6で敗れるという波乱が起きた。

 ランキングでは25位とシフィオンテクより下ながらグランドスラム大会で優勝した経験があるルバキナだけに熱戦が期待されたカードではあったが、それでもシフィオンテクが昨年に見せた勢いを考えるとこれは小さなサプライズだった。

 試合中にたびたび苦悶の表情を浮かべていたシフィオンテクは「プレッシャーを感じていた」と試合後の記者会見で告白し、「ここ2週間が私にとってかなり厳しいものだったことは確かね。今日はもっとファイトするために自分自身の中から湧いてくる力があまり出ないと感じたわ。大きな大会へのアプローチという意味で後退してしまったように感じている。少し自分に期待しすぎていたのかもしれない」と語った。

「プレッシャーがあったし、『勝ちたい』と思う代わりに『負けたくない』と感じていた。だからこの部分が今後数週間で気持ちを集中させて取り組むべきことのベースになると思う」

 連勝が「37」で途切れた昨年のウインブルドンでは格下のアリゼ・コルネ(フランス)に予想外の敗北を喫したが、「あのときとの類似点はあまりないように思う。(今回の原因は)かなりシンプルなことだと感じているわ。私は大会前と大会の序盤に気を揉むことで過剰なエネルギーを浪費してしまった」とシフィオンテクは分析し、前年に大きな成功をおさめたことから“勝ち続けばければ”という重圧を自分で作ってしまったことがこの結果を招いたのだと示唆した。

「(昨年の)USオープン前はトロントとシンシナティでまずいプレーをしていたから、前の成功に拘らずに臨むことができていた。気持ちをリセットし、あまり多くを期待しないで大会を始めることができたの。でもここでは違ったわ」

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写真◎Getty Images

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