セットポイントを凌いだジョコビッチがタイブレークにもつれ込んだ第2セットを制して2年ぶりの王座返り咲きに王手 [オーストラリアン・オープン]

写真は男子シングルス決勝で2セットを連取したノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 今年最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月16~29日/ハードコート)の男子シングルス決勝で、第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)と第4シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が対戦。第1セットを6-3で先取したジョコビッチがタイブレークにもつれ込んだ第2セットも7-6(4)で奪い、2年ぶりの王座返り咲きに王手をかけた。

 競り合いながらもブレークポイントがなく進んだ第2セットはチチパスが5-4からのレシーブゲームでセットポイントを握ったが、ラリーからフォアハンドのウィナーで凌いだジョコビッチがもつれ込んだタイブレークで4-1から4-4に追いつかれながらも最後の3ポイントを連取して締めくくった。

 この試合の勝者はタイトルを手にするだけでなく、大会後に更新されるATPランキングで世界ナンバーワンの座に就くことができる。

 両者の対戦成績は、10勝2敗でジョコビッチがリード。グランドスラム決勝では2021年フレンチ・オープンで一度対決し、ジョコビッチが2セットダウンから挽回して6-7(6) 2-6 6-3 6-2 6-4で勝っている。

 全豪に7年連続出場(2017年の予選敗退含む)となる24歳のチチパスは、3度(2019年、21~22年)のベスト4がこれまでの最高成績だった。昨シーズンに男子ツアー最多のマッチ61勝(24敗)をマークしたチチパスは、グランドスラム大会で初のギリシャ人チャンピオンになることを目指している。

 同大会でオープン化以降最長となる27連勝中のジョコビッチは、ロッド・レーバー・アリーナでの準決勝と決勝で19戦無敗の戦績を誇っている。35歳のジョコビッチがこの試合に勝てば、自身の記録を更新する全豪10勝目と男子の最多記録を持つラファエル・ナダル(スペイン)に並ぶ22回目のグランドスラム制覇を達成することができる。

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写真◎Getty Images

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