ウー・イービンがATPツアーで決勝に進出した初の中国人プレーヤーに「スコアや勝ち負けのことはまったく考えていなかった」 [ダラス・オープン]

写真はウー・イービン(中国)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ダラス・オープン」(ATP250/アメリカ・テキサス州ダラス/2月6~12日/賞金総額82万2175ドル/室内ハードコート)の男子シングルス準決勝で、今大会で快進撃を続けている世界ランク97位のウー・イービン(中国)が第1シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)を6-7(3) 7-5 6-4で倒す番狂わせを演じた。

 前週のチャレンジャー大会で決勝に進出して中国人男子プレーヤーとして史上2人目のトップ100入りを決めたばかりのウーは、対トップ10初勝利を挙げるとともにATPツアーで決勝に進出した初の中国人プレーヤーとなった。同国の男子選手がツアー大会の準決勝を戦ったのは、1995年のソウルで偉業を達成していたパン・ピン(中国)以来で2人目だった。

 非常に質の高かったこの試合で、23歳のウーは持ち前のオールラウンドなプレーを駆使して攻守でそのスキルを遺憾なく発揮した。

「今夜プレーしているとき、僕はスコアや勝ち負けのことはまったく考えていなかった。僕はとにかく最高のプレーをしようとしていたんだ」とウーは試合後のオンコートインタビューで語った。

 第1セット5-4からふたつのセットポイントをものにし損ねたウーは挫けることなく戦い続け、第2セット2-2からのサービスゲームでは5つのブレークポイントを凌いで食らいついた。

「第1セットで2つのセットポイントを手にしていたことは覚えている。正直に言うと、あのときは少しビビッてしまったんだ」とウーは彼にしては珍しいフォアハンドのミスでチャンスを逃した場面を振り返った。

「フォアハンドはあまりミスをしないんだけど、あのときは決められなかったね。でも全体的にはかなりリラックスしてプレーできていたと思うよ」

 その言葉通り試合終盤にも緊張した様子を見せなかったウーは、勇敢なプレーでサービング・フォー・ザ・マッチをラブゲームでキープして2時間32分の戦いに終止符を打った。

 2017年全米ジュニア優勝者で元ジュニア世界ナンバーワンのウーはケガにより2019年から21年を棒に振り、ようやく復帰した2022年シーズンにUSオープンでグランドスラム本戦デビューを果たすと3回戦まで勝ち進んで中国人男子選手として初の快挙を成し遂げていた。

 中国テニスの歴史を次々と塗り替えているウーは決勝で、第6シードのJ.J.ウルフ(アメリカ)との地元勢対決を3-6 7-5 7-6(4)で制して勝ち上がった第5シードのジョン・イズナー(アメリカ)と対戦する。ダラス在中で37歳のイズナーは、31回目の決勝でツアー17勝目を目指している。

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写真◎Getty Images

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