シナーがチチパスを倒して準々決勝へ「この勝利には大きな意味がある」 [ATPロッテルダム]

写真はヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ABN AMROオープン」(ATP500/オランダ・南ホランド州ロッテルダム/2月13~19日/賞金総額222万4460ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス2回戦で、ヤニク・シナー(イタリア)が第1シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)を6-4 6-3で下して8強入りを決めた。

 試合を通して一度もブレークポイントに直面せず自分のサービスゲームをきっちりキープしたシナーはリターンゲームでアグレッシブに攻め込み、相手のサービスゲームを3度破って1時間21分で快勝した。

 1月のオーストラリアン・オープン4回戦で2セットダウンから追い上げた末にフルセットでチチパスに敗れていた21歳のシナーは早くもそのリベンジに成功し、7度目のマッチアップで2020年ローマの2回戦以来となる2度目の勝利をもぎ取った。

「間違いなくこの勝利には大きな意味がある。これまで積んできた努力の賜物だし、凄くうれしいよ。今日は凄く集中していたし、いいテニスができた。この調子でいきたいけど、ステフ(チチパス)は素晴らしい選手だ。彼をリスペクトしているんだ。正直に言うと、対戦が決まったときから試合を楽しみにしていたんだ。だから今日のパフォーマンスには満足している」とシナーは試合後にコメントした。

「対戦成績(2勝5敗)ではまだ大きく離されているけど、僕にとってこれは非常に重要な勝利だ。オーストラリアでは凄くいいプレーをしていたのに惜敗していたからね。今日もいいプレーができたよ」

 シナーは次のラウンドで、前日に勝ち上がりを決めていたスタン・ワウリンカ(スイス)と対戦する。

「彼がふたたび非常に高いレベルでプレーしていることは凄くうれしい。彼とは昨年のウインブルドンで対戦したけど、彼はあの頃よりもよくなっている。彼のことはよく知っているんだ。彼はハードワーカーだから、間違いなく厳しい試合になるだろうね」とシナーは次戦を見据えた。

 そのほかの試合ではディフェンディング・チャンピオンで第3シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)、第6シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)、アレックス・デミノー(オーストラリア)、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したハイス・ブラウワー(オランダ)が勝ち上がり、ベスト8が出揃った。

 第4シードのホルガ・ルーネ(デンマーク)はブラウワーに対して立ち上がりに4-2とリードしたが、そこから6ゲームを連取されて4-6 0-4とリードされた時点で棄権した。ルーネは第2セット0-3となったあとのチェンジエンドでメディカルタイムアウトを取り、トレーナーを呼んで右手首の治療を受けていた。

 準々決勝ではオジェ アリアシムがメドベージェフと、デミノーがグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)と、ブラウワーは同胞で同じくワイルドカードを得て参戦したタロン・グリークスプア(オランダ)と顔を合わせる。

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写真◎Getty Images

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