アルカラスがケガからの復帰戦で決勝進出「僕にとって特別な瞬間」 [アルゼンチン・オープン]

写真はカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「アルゼンチン・オープン」(ATP250/アルゼンチン・ブエノスアイレス/2月13~19日/賞金総額71万1600ドル/クレーコート)の男子シングルス準決勝で、第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)がベルナベ・サパタ ミラージェス(スペイン)との同胞対決を6-2 6-2で制して今季初優勝に王手をかけた。

 昨年11月にパリ・マスターズで負傷してから戦線離脱を余儀なくされていたアルカラスにとって、この大会は復帰後初の公式戦となる。彼はラスロ・ジェレ(セルビア)に対する初戦でセットを落としはしたが、3試合をプレーして勢いを付けつつある。この日もアルカラスはあるポイントで難しい体勢から目覚ましいバックハンドのウィナーを放ち、観客と対戦相手をうならせた。

「これは僕にとって特別な瞬間だ。ケガをしたあと僕は少し落ち込んでおり、ここ4ヵ月で自信とリズムを回復させなければならなかった。2023年最初の大会で決勝に進出できるなんて、本当に特別なことだ」とアルカラスは試合後にコメントした。

 アルカラスは決勝で、予選勝者のフアン パブロ・バリーリャス(ペルー)を7-6(5) 6-4で破って勝ち上がった第2シードのキャメロン・ノリー(イギリス)と対戦する。ふたりは過去4戦してアルカラスが3勝1敗でリードしているが、最後に対決した昨年8月のシンシナティ準々決勝では接戦の末にノリーが勝っている。

「彼とは数回プレーしたことがあるけど、本当にタフな選手だ。決勝ではすべてを出しきらなければならないことはわかっている。厳しい戦いになるだろうけど、素晴らしい決勝になるはずだ」とアルカラスは次戦を見据えた。

 ノリーは最初の2試合でフルセットの戦いを強いられていたが、準決勝ではレベルを引き上げて重要な場面で強さを発揮した。ガッツ溢れるプレーを見せたバリーリャスは第1セット4-5から2つと5-6からひとつセットポイントを凌いだが、タイブレークを制したノリーが第2セットでも最後のゲームで2つのブレークポイントを凌いでストレートで試合を終わらせた。

 先に決勝進出を決めていたノリーは、「相手が誰であろうと、間違いなく厳しい試合になるだろう。僕はオークランドで厳しい決勝を落としたから、明日の決勝でいい感覚を取り戻せるように願っている」と話していた。

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写真◎Getty Images

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