メドベージェフがシナーを倒して今季初優勝とトップ10返り咲きを決める「調子を取り戻すことができて本当によかった」 [ATPロッテルダム]

写真は今季初優勝を飾ったダニール・メドベージェフ(ロシア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ABN AMROオープン」(ATP500/オランダ・南ホランド州ロッテルダム/2月13~19日/賞金総額222万4460ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス決勝で、第6シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)がヤニク・シナー(イタリア)を5-7 6-2 6-2で倒して今季初優勝を飾った。

 モンペリエで優勝したばかりだったシナーはアグレッシブな姿勢で試合を始めたが、競り合いの末に第1セットを落しても精神的に崩れなかったメドベージェフが優れたディフェンス力を駆使して次第に流れを引き寄せていった。

「お互いにとって、メンタル的に非常に厳しい試合だったと思う。特にヤニクは第1セットの前半に僕を凌駕していた。僕の意見では自分が彼よりまずいプレーをしていたにも関らず、セットの中に何とか戻っていくことができた。恐らくそのおかげで、自分のリズムを見つけることができたんだ」とメドベージェフは試合後にコメントした。

「いくつかのショットで少し攻撃的にプレーし始めたんだけど、それが第2セットの出だしにうまく機能した。そこから何とか試合の終わりまで彼を精神的に押し込むことができたよ」

 27歳のメドベージェフがツアー大会でタイトルを獲得したのは、昨年10月のウィーン以来で通算16回目となる。シナーとはこれが6度目の対戦だったが、6戦全勝とした。

 ランキングの動向をリアルタイムで伝えるATPライブランキングで8位に浮上したメドベージェフは、「まだシーズの出だしだから、凄くいいことだ。昨年は12大会もかかったのに、今季は3大会目でもうタイトルを獲れたんだからね。しかも素晴らしい選手たちを倒し、凄くいいプレーをしてやってのけた訳だから価値があるよ」と語った。

「トップ10から落ちてしまったあと、また戻ってくるのはメンタル的にきついことだ。調子を取り戻すことができて本当によかったよ。次の大会を楽しみにしているし、この調子を続けていきたいね」

 第1セットを取りながら前週から続いていた連勝を「7」で止められたシナーは、「このところ多くの試合をプレーしたけど、決勝を戦うことができたことは本当にうれしい。確かに第1セットは素晴らしい気分だったし、最高のスタート切ることができた。でも第2セットで少し流れが変わり、第3セットではサービスがよくなかったと思う」と試合を振り返った。

「でも特に彼に対するプレーはよくなっていると思うから、今後もこのような試合ができることを楽しみにしているよ」

 これに先立ち行われたダブルス決勝では、第3シードのイバン・ドディグ(クロアチア)/オースティン・クライチェク(アメリカ)がロハン・ボパンナ(インド)/マシュー・エブデン(オーストラリア)に7-6(5) 2-6 [12-10]で競り勝ちコンビ4勝目を挙げた。


男子ダブルス優勝のイバン・ドディグ(クロアチア/右)とオースティン・クライチェク(アメリカ)(Getty Images)

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写真◎Getty Images

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