シフィオンテクがガウフに6連勝で2週連続優勝に王手、クレイチコバはペグラに全豪のリベンジ [ドバイ選手権]
WTAツアー公式戦「ドバイ・デューティーフリー・テニス選手権」(WTA1000/アラブ首長国連邦・ドバイ/2月19~25日/賞金総額278万8468ドル/ハードコート)の女子シングルス準決勝で、第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)が第5シードのココ・ガウフ(アメリカ)を6-4 6-2で退け2週連続優勝に王手をかけた。
ガウフに対して1セットも落とさず6連勝を飾ったシフィオンテクはWTA1000大会の準決勝で負けたことがなく、6戦全勝とした。彼女はオーストラリアン・オープンで4回戦でウインブルドン優勝者のエレーナ・ルバキナ(カザフスタン)に敗れてから連勝を続けており、ここ6試合で14ゲームしか落としていない。
フォアハンドの打ち合いに持ち込むという戦略を使ったシフィオンテクは先に攻撃を仕掛けて主導権を握り、両セットとも早い段階でリードを奪った。しかしやや集中力を欠くゲームもあり、第2セット5-2からのサービスゲームではセットを締めくくることができなかった。
それでも2度目のサービング・フォー・ザ・セットで5つ目のセットポイントを相手のミスでものにしたシフィオンテクは第2セットも4-0とリードを広げ、第6ゲームではダブルフォールトも響いてサービスダウンを喫したが続く2ゲームを連取して問題なく試合を終わらせた。
「うまく戦うことができてかなり満足よ。ココは素晴らしい選手であり、厳しい試合になることはわかっていた。昨年に5回戦ってすべて私が勝ったけど、今回も同じ結果になるとは限らない訳だから」とシフィオンテクは試合後にコメントした。
シフィオンテクは決勝で、第3シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ)を6-1 5-7 6-0で破って勝ち上がったバーボラ・クレイチコバ(チェコ)と対戦する。
前のラウンドで第2シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)に対してスリル溢れる挽回劇を演じていたクレイチコバはその勢いを維持してこの日も第1セットではペグラを圧倒し、第2セットを取り返されはしたが1ゲームも落とさず第3セットを取り、宣言通りオーストラリアン・オープン4回戦で敗れたペグラに対するリベンジを果たした。
「いい気分よ。第2セットは思うようにいかなかったけど、自分にはまだ大きなチャンスがあると思っていたから自分のショットを打って自分のベストテニスをしようとしたの。ジェシカに対してはそうしなければならない。彼女は素晴らしい選手だから、それができて本当にうれしいわ」とクレイチコバは試合を振り返った。
決勝で戦う両者は過去3戦してシフィオンテクが2勝1敗と勝ち越しているが、最後に顔を合わせた昨年10月のオストラバ決勝ではクレイチコバが5-7 7-6(4) 6-3で勝っている。
「世界最高の選手とプレーするというのは常にすごく素敵なことだし、昨年の彼女は凄かったけど現時点でも最高の選手よ。彼女は素晴らしいプレーをしているから、実際に戦って自分のレベルを確認するのが楽しみだわ」とクレイチコバは同大会で2年ぶりとなる決勝を見据えた。
写真◎Getty Images
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