サバレンカが前年覇者オスタペンコを退け準々決勝へ、またも圧勝のシフィオンテクはプリスコバの棄権でベスト4に一番乗り [ドバイ選手権]

写真はアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「ドバイ・デューティーフリー・テニス選手権」(WTA1000/アラブ首長国連邦・ドバイ/2月19~25日/賞金総額278万8468ドル/ハードコート)の女子シングルス3回戦で、第2シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)がディフェンディング・チャンピオンで第13シードのエレナ・オスタペンコ(ラトビア)に2-6 6-1 6-1で逆転勝利をおさめて8強入りを決めた。

 オスタペンコは38分で第1セットを先取したが、体勢を立て直したサバレンカが続く2セットでは主導権を取り戻した。サバレンカは試合を通して25本のウィナーを決め、アンフォーストエラーは17本に抑えた。

 1月にアデレードとオーストラリアン・オープンでタイトルを獲得したサバレンカは、今季の戦績を13勝0敗とした。

「第1セットでの彼女(オスタペンコ)は信じられないようなテニスをしていて、私は何もできなかった。あの速いテニスに対応する準備ができていなかったの。彼女はすべてのボールを返してきて、すべてコートに入ってきた。私は『自分に何ができるの!?』という感じでチームのほうを見ていたわ。でもどういう訳か状況が好転し、本当にいいプレーができるようになったの」とサバレンカは試合を振り返った。

「彼女は本当に速くて深いボールを打ってきた。私は重心をできるだけ下げて集中し、とにかく相手より1本多く返そうとしたの。うまくできて本当によかったわ」

 サバレンカは次のラウンドで、第12シードのペトラ・クビトバ(チェコ)との同胞対決を6-2 6-0で制して勝ち上がったバーボラ・クレイチコバ(チェコ)と対戦する。

 一方で第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)は対照的に、第14シードのリュドミラ・サムソノワ(ロシア)に6-1 6-0で圧勝した。シフィオンテクは次のラウンドでアンヘリーナ・カリニーナ(ウクライナ)を7-5 6-7(6) 6-2で破って勝ち上がったカロリーナ・プリスコバ(チェコ)と対決する予定だったが、プリスコバがウイルス性疾患により棄権したため不戦勝で早くも準決勝に駒を進めた。

 そのほかの試合では第3シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ)、第5シードのココ・ガウフ(アメリカ)、マディソン・キーズ(アメリカ)、カロリーナ・ムチョバ(チェコ)が勝ち上がり、ベスト8が出揃った。準々決勝ではペグラがムチョバと、ガウフはキーズと顔を合わせる。

 キーズが第15シードのビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)を6-2 6-1で退け、ムチョバが第8シードのベリンダ・ベンチッチ(スイス)を6-1 6-4で倒してそれぞれシードダウンを演じ、第9シードのエレーナ・ルバキナ(カザフスタン)は腰のケガを理由にガウフとの3回戦とアナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア)とのペアで参戦していたダブルスの2回戦を棄権した。

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写真◎Getty Images

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