予選から勝ち上がったダニエル太郎がキャリア最大の勝利、ベスト8が出揃う [ATPアカプルコ]

写真はキャリア初の対トップ10勝利を挙げて8強入りを決めたダニエル太郎(エイブル)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「アビエルト・メキシカーノ・テルセル」(ATP500/メキシコ・アカプルコ/2月27日~3月4日/賞金総額217万8980ドル/ハードコート)の男子シングルス2回戦で、予選から勝ち上がってきた日本のダニエル太郎(エイブル)が第2シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)を7-5 2-6 7-6(5)で倒す番狂わせを演じて8強入りを決めた。

 競り合いの末に第1セットを先取したダニエルは2度ブレークされて第2セットを取り返されたが、すべてサービスキープで進んだ第3セットで5-6から2つのマッチポイントを凌いだ末に突入したタイブレークで掴んだ最初のマッチポイントをものにして金星を挙げた。

 ルードのフォアハンドがネットにかかって2時間57分で試合に終止符が打たれた瞬間、跪いたダニエルは両手を広げてキャリア最大の勝利を祝った。1回戦でも第3セットのタイブレークにもつれ込む接戦を制していたルードは、2回戦敗退に終わったオーストラリアン・オープン(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)以来の公式戦に臨んでいた。

 ツアー大会でダニエルが8強入りしたのは、昨年10月のナポリ(ATP250/ハードコート)以来で通算13回目となる。世界ランク4位のルードはダニエルが勝った最高位の選手で、9度目の機会で対トップ10初勝利をマークした。

 ダニエルは次のラウンドで、予選勝者のヤコポ・ベレッティーニ(イタリア)を6-1 6-0で破って勝ち上がった第8シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)と対戦する。

 そのほかの試合では第3シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)、第4シードのホルガ・ルーネ(デンマーク)、第6シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)、第7シードのトミー・ポール(アメリカ)、マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)、マッケンジー・マクドナルド(アメリカ)が勝ち上がり、ベスト8が出揃った。

 準々決勝ではフリッツがティアフォーと、ルーネがベレッティーニと、ポールはマクドナルドと顔を合わせる。

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写真◎Getty Images

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