クビトバがシルステアを退けツアー30勝目とWTA1000大会で9度目の優勝に王手「決勝ではすべての力を出し尽くすわ」 [マイアミ・オープン]

写真はペトラ・クビトバ(チェコ)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「マイアミ・オープン」(WTA1000/アメリカ・フロリダ州マイアミ/3月21日~4月2日/賞金総額880万ドル/ハードコート)の女子シングルス準決勝で、第15シードのペトラ・クビトバ(チェコ)がソラナ・シルステア(ルーマニア)を7-5 6-4で退け今季初優勝に王手をかけた。

 先にサービスダウンを喫して2-5と追い込まれたクビトバはそこから5ゲームを連取して第1セットを先取すると、第2セット第1ゲームでブレークしたリードを最後まで守りきって1時間41分で勝利を決めた。

「決勝に進出できるなんて本当に素晴らしいわ。予想はしていなかった。自分が誰にでも勝つことができるテニスを持っていることはわかっていたけど、少し驚いている」とクビトバは試合後のオンコートインタビューで語った。

 2011年&14年ウインヴルドン優勝者で33歳のクビトバがWTA1000レベルの大会でプレーするのは99回目となるが、マイアミでは3度のベスト8がこれまでの最高成績だった。

 第1セット3-5から2つのセットポイントを凌いだ末にブレークバックして流れを掴んだクビトバは、「確かセットポイントが2~3回あったわね。常に重要なのはリターンを返すことで、私はいいリターンができたし彼女のミスも出たからまだできると信じることができたの。この大会でも何度か形勢を覆してきたしね」とターニングポイントを振り返った。

 一方で世界ランク74位ながら快進撃を続けてきたシルステアは試合後の記者会見で第1セット終盤から第2セット出だしに3度連続でサービスゲームを落とした時間帯を振り返り、「思うようなプレーできなったゲームが4つほどあったと思う。第2セットで試合の核心に戻ったけど、もう手遅れだったわ」と悔しさを滲ませた。

 ツアー30勝目とWTA1000大会で9度目の優勝を目指すクビトバは決勝で、前日に勝ち上がりを決めていた第10シードのエレーナ・ルバキナ(カザフスタン)と対戦する。

 ルバキナは前週のインディアンウェルズで世界トップ2のイガ・シフィオンテク(ポーランド)とアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)を倒して昨年のウインブルドンに次ぐビッグタイトルを獲得しており、もし決勝で勝てば女子では史上5人目となる『サンシャイン・ダブル(インディアンウェルズとマイアミの連続優勝)』達成することができる。

「私たちの対戦成績は1勝1敗だから、明日が勝負ね。でも間違いなく彼女が優勝候補だわ。彼女は素晴らしいプレーをしている。私が言えるのは、決勝に臨む準備はできているということよ。決勝ではすべての力を出し尽くすわ」とクビトバは次戦を見据えた。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles