シナーが2年ぶりの決勝進出でマスターズ初制覇に王手、アルカラスは世界1位を維持できず [マイアミ・オープン]

写真は試合後に握手を交わすヤニク・シナー(イタリア/左)とカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「マイアミ・オープン」(ATP1000/アメリカ・フロリダ州マイアミ/3月22日~4月2日/賞金総額1015万5105ドル/ハードコート)の男子シングルス準決勝で第10シードのヤニク・シナー(イタリア)がディフェンディング・チャンピオンで第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)に6-7(4) 6-4 6-2で逆転勝利をおさめ、ATPマスターズ1000大会での初タイトル獲得に王手をかけた。

 競り合いとなった第1セットをタイブレークの末に落としたシナーはお互いに一度ずつサービスダウンを喫して迎えた第2セット4-4からラブゲームでブレークに成功してセットオールに追いつくと、第3セットで相手のサービスゲームを2度破って3時間1分のバトルを締めくくった。

 第2セット4-3から2つのブレークポイントを凌がれてキープされたアルカラスは勢いを失い、そのあとの4ゲームで2ポイントしか取ることができなかった。

 ふたりはこれがツアーレベルで6度目の直接対決だったが、シナーが3勝3敗のタイに追いついた。両者は前週のインディアンウェルズ(ATP1000/ハードコート)でも準決勝で顔を合わせ、アルカラスが7-6(4) 6-3で勝っていた。

 アルカラスは前週のインディアンウェルズで初優勝を飾ってノバク・ジョコビッチ(セルビア)から世界ナンバーワンの座を奪い返したが、1位を維持するためには『サンシャイン・ダブル(インディアンウェルズとマイアミの連続優勝)』を達成しなければならなかった。実現していれば最年少記録だったが、シナーによって阻まれた。

 今季の戦績を21勝4敗としたシナーは決勝で、長年の友人でもある第14シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)との同胞対決を7-6(5) 3-6 6-3で制して勝ち上がった第4シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)と対戦する。メドベージェフはシナーと過去5戦して一度も負けておらず、2月のロッテルダム(ATP500/室内ハードコート)決勝ではメドベージェフが5-7 6-2 6-2で勝っている。

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写真◎Getty Images

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