シナーが会心のパフォーマンスで4強入り、アルカラスとフリッツの準々決勝は雨で順延 [マイアミ・オープン]

写真はヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「マイアミ・オープン」(ATP1000/アメリカ・フロリダ州マイアミ/3月22日~4月2日/賞金総額1015万5105ドル/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、第10シードのヤニク・シナー(イタリア)がエミル・ルースブオリ(フィンランド)を6-3 6-1で退けベスト4進出を決めた。

 雨により試合は2時間ほど中断したが、それでもシナーが集中力を乱すことはなかった。シナーは今大会で1セットも落とさずここまで勝ち上がっており、この日も1時間15分で勝利を決めてルースブオリとの対戦成績を5勝0敗とした。

「今日はお互いにいいプレーをしたけど、僕は重要なポイントを取っていた。優勢なときに(雨で)中断するのは決して簡単なことじゃないけど、僕は再開後にいいプレーができた」とシナーは試合を振り返った。

 目覚ましいプレーを見せた第6シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)に対する4回戦でのレベルには及ばなかったが、試合を通して安定したプレーを披露したシナーは必要なときにギアを上げて要所を押さえた。

 第4ゲームで最初のピンチを凌いでキープしたシナーは次のゲームをブレークして試合の流れを引き寄せ、コートの至る所からウィナーを放って5-3からもう一度相手のサービスゲームを破って第1セットを先取した。第2セットはシナーが2-0とリードした時点で雨により中断したが、再開後も流れは変わらず相手に1ゲームだけキープされただけで試合を締めくくった。

 同大会にデビューした2021年に準優勝を飾ったシナーはATPマスターズ1000大会における自己最高成績をマークしたが、本人は当時よりもいい選手になったと自覚している。

 今季の戦績を20勝4敗としたシナーはシナーは準決勝で、タイトル防衛を目指す第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)と第9シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)の勝者と対戦する。この試合はナイトセッションで行われる予定だったが、雨により順延となった。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles