メドベージェフがユーバンクスの進撃を終わらせ初の4強入り「雨に助けられた」 [マイアミ・オープン]

写真はダニール・メドベージェフ(ロシア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「マイアミ・オープン」(ATP1000/アメリカ・フロリダ州マイアミ/3月22日~4月2日/賞金総額1015万5105ドル/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で第4シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)が予選から勝ち上がってきた世界ランク119位のクリストファー・ユーバンクス(アメリカ)を6-3 7-5で倒し、同大会で初のベスト4進出を決めた。

 前日から南フロリダを見舞った雨によって一時中断されたこの試合でメドベージェフは5つのブレークポイントをセーブした第4ゲームをはじめ序盤こそやや押されたものの、ユーバンクスのパワフルなサービスをセンターに深く返して角度をつけにくくするなどうまく対処して重要なゲームを奪取した。メドベージェフはネットに詰めてくるユーバンクスを何度かパスで抜き、競り合いながらもストレートで試合を終わらせた。

 第1セット2-3となったあとに雨で中断したことについて聞かれたメドベージェフは、「(中断前は)僕はベストのプレーをしていなかった。雨のおかげでエンジンがかかり、より多くのエネルギーを出すことができたんだ。それからプレーがどんどんよくなった。第2セットのサービスゲームでまずいプレーはあったけどね」と答えた。

 2月から3月にかけて3大会連続優勝(ロッテルダム、ドーハ、ドバイ)を飾ったあとインディアンウェルズではカルロス・アルカラス(スペイン)に敗れはしたが決勝に進出したメドベージェフは、「今までにこれほどいいスタートを切ったシーズンはなかった。多くの試合に勝って優勝もして、本当にハッピーだ」と語った。

「インディアンウェルズで連勝記録が前回と同じ数で終わったときはがっかりした。でも新しい連勝を始めればいいだけだし、好調さをマイアミにも持ち込むことができてうれしいよ」

 同大会で2度(2021~22年)のベスト8が最高成績だったメドベージェフは5大会連続の決勝進出をかけた次のラウンドで、第25シードのフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)を6-3 6-2で破って勝ち上がった同胞で第14シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)と対戦する。

 敗れはしたが26歳のユーバンクスはデニス・クドラ(アメリカ)、第17シードのボルナ・チョリッチ(クロアチア)、グレゴワール・バレール(フランス)、アドリアン・マナリノ(フランス)を下し、マイアミの地で快進撃を謳歌した。この活躍でユーバンクスはランキングの動向をリアルタイムで伝えるATPライブランキングで85位に浮上し、キャリア初のトップ100入りを確定させた。

 そのほかの試合ではディフェンディング・チャンピオンで第1シードのアルカラスが第9シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)を6-4 6-2で退け、前日に勝ち上がりを決めていた第10シードのヤニク・シナー(イタリア)の待つ準決勝に駒を進めた。

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写真◎Getty Images

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