ルードが不振を打ち破って今季初タイトルを獲得、キツマノビッチは単複ともに準優勝 [エストリル・オープン]

写真は今季初優勝を飾ったキャスパー・ルード(ノルウェー/中央)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ミレニアム・エストリル・オープン」(ATP250/ポルトガル・エストリル/4月3~9日/賞金総額63万705ユーロ/クレーコート)の男子シングルス決勝で、第1シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)が仲のよい友人のひとりでもある第6シードのミオミル・キツマノビッチ(セルビア)を6-2 7-6(3)で倒して今季初優勝を飾った。

 相手のサービスゲームを2度破って第1セットを先取したルードは第2セットで直面した3つのブレークポイントをすべてセーブし、もつれ込んだタイブレークで迎えた最初のチャンピオンシップポイントをものにして1時間48分で勝利を決めた。

 24歳のルードがATPツアーでタイトルを獲得したのは、昨年7月のグスタード以来で10度目となる。決勝での戦績は、10勝6敗となった。

「素晴らしい気分だ。エストリルは初めてだったから、最初の幸運だったんじゃないかな。この日曜日にトロフィーを手にここにいることは非常に特別なことだ。最後にタイトルを獲ったのはかなり前だったからね。だからとても重要なことなんだよ」とルードは表彰式のスピーチで語った。

「ファンもスタジアムも素晴らしく、コートの雰囲気も最高だった。僕がコートに出たときはいつも満員だった。今日も含めて今週を通して観にきてくれたすべての人たちにお礼を言いたい」

 フレンチ・オープンとUSオープンで決勝に進出するなど素晴らしい2022年シーズンを送ったルードは今季に入ってやや低迷し、5勝6敗と不甲斐ない戦績で今大会を迎えていた。これまでもっとも実績を残してきたサーフェスに戻ってきた彼は1回戦でワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦した地元の人気者でもある2018年大会チャンピオンのジョアン・ソウザ(ポルトガル)に苦しみながらも勝利をおさめ、そこから徐々に波に乗っていった。

 決勝まで1セットも落とさず快調に勝ち進んできたキツマノビッチはルードの正確かつ力強いストロークを前に守勢に回ることを強いられ準優勝で大会を終えたあと、「今日の君は強すぎた。今週の君は見事だったよ。シーズンの残りも幸運を祈る」と友人に賛辞を送った。

 このあとに行われたダブルス決勝では、第4シードのサンダー・ジレ/ヨラン・フリーゲン(ともにベルギー)がニコラ・カシッチ(セルビア)/キツマノビッチを6-3 6-4で下して今季2勝目を挙げた。

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写真◎Getty Images

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