ジェン・チンウェンが初戦突破で世界1位シフィオンテクへの挑戦権を獲得「最高のテニスを見せたい」 [WTAシュツットガルト]

写真はジェン・チンウェン(中国)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「ポルシェ・テニス・グランプリ」(WTA500/ドイツ・バーデン ヴュルテンベルク州シュツットガルト/4月17~23日/賞金総額78万637ドル/室内クレーコート)の女子シングルス1回戦で、ジェン・チンウェン(中国)がラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のアリシア・パークス(アメリカ)を6-4 6-4で下して今季のクレーコートシーズンを勝利でスタートした。

 プロになって初めてのグラスコート大会だった昨年6月のベルリン1回戦でジェンはパークスと一度対決して敗れていたが、この日は相手よりも一貫性のあるプレーを見せて各セットで一度ずつブレークして雪辱に成功した。

 パークスは2月にリヨンでツアー初優勝を飾ったが、それ以降はツアーレベルで1勝しか挙げることができずここ8大会で7度目の初戦敗退を喫した。

「彼女(パークス)のサービスは本当に強力だから、倒すのは簡単じゃないわ。あのサービスを返すのは難しい。彼女のサービスは今の女子ツアーで最速だと思う。このような選手が相手だと一度でもサービスゲームを落とすとかなり危険な状況になりかねないから常に気が抜けないの」とジェンは試合後にコメントした。

 ジェンは次のラウンドで、第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)と対戦する。上位4シードは初戦がBYEで免除されており、2回戦からの登場となる。両者は昨年に2度(フレンチ・オープン4回戦とサンディエゴ2回戦)顔を合わせており、いずれもフルセットでシフィオンテクが勝っている。

「初めて対戦したとき、彼女(シフィオンテク)は世界ナンバーワンで私はまったくの無名だった。そのような雰囲気の中でプレーしたのは初めてだったの。でも今は少し経験を積んだと思う。次の試合ではいいプレーをしたいし、最高のテニスを見せたいわ」とジェンは次戦を見据えた。

「テニスでは何が起こるかわからない。それがテニスの醍醐味じゃないかしら」

 そのほかの試合ではドナ・ベキッチ(クロアチア)がエカテリーナ・アレクサンドロワ(ロシア)に7-6(7) 7-6(5)で競り勝ち、クリスティーナ・ブクサ(スペイン)は同じ予選勝者のタマラ・コルパッチ(ドイツ)に3-6 6-4 6-0で逆転勝利をおさめてそれぞれ2回戦に駒を進めた。

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写真◎Getty Images

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