サバレンカとジャバーが初戦を突破し8強入り [WTAシュツットガルト]

写真はオンス・ジャバー(チュニジア)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「ポルシェ・テニス・グランプリ」(WTA500/ドイツ・バーデン ヴュルテンベルク州シュツットガルト/4月17~23日/賞金総額78万637ドル/室内クレーコート)の女子シングルス2回戦で、第3シードのオンス・ジャバー(チュニジア)がエレナ・オスタペンコ(ラトビア)に1-6 7-5 6-3で逆転勝利をおさめてベスト8に進出した。

 上位4シードは1回戦がBYEで免除されており、ジャバーはこの試合が初戦だった。1ゲームしか落とさず第1セットを先取したオスタペンコは第2セットも5-3とリードしたが、そこから4ゲームを連取してセットオールに追いついたジャバーが第3セットも第6ゲームでブレークしたリードを守りきって2時間3分で勝利をもぎ取った。

「今日のカギは間違いなく辛抱強さだったけど、もっともより重要なことは彼女(オスタペンコ)が素晴らしいプレーをしてウィナーを打ち込んできていたことを受け入れることだった。結局のところ彼女次第で、最後まで続くとは思っていなかった。もしそれができたら彼女は勝利に値するということ。私はとにかく特にリターンゲームで辛抱し、1本でも多く返してスピンをかけていこうと思っていた。そうしているうちにリズムを掴み始めたの」とジャバーは試合を振り返った。

 昨年を世界ランク2位で終えたジャバーだったが今季は年頭のケガもあって思うようなスタートを切れず、オーストラリアン・オープンで2回戦負けを喫したあとドバイなどアラブ諸国での連戦を治療のために欠場を余儀なくされた。彼女はそのあと3月にインディアンウェルズでやや性急に復帰したが、続くマイアミと合わせた2大会で1勝しか挙げることができなかった。

「今年はいいスタートを切ることができなかったけど、もっとも重要なのは健康を取り戻すことだから構わないわ。どんなことにも理由があり、今年に何が起こっても自分が100%力を尽くせばいいと考えているから」とジャバーは語った。

「でもその一方で『他の選手たちは本当にいいプレーをしている。私は同じレベルに戻れるのかしら?』とも感じることもある。でも私は自分が戻ってきてまだ頑張っていることを見せるためにインディアンウェルズとマイアミでプレーする決断を下したの」

 そのような葛藤があった中、チャールストンで優勝したことが自信を取り戻す助けになったとジャバーは打ち明けた。

 ジャバーは次のラウンドで、第6シードのエレーナ・ルバキナ(カザフスタン)とベアトリス・アダッド マイア(ブラジル)の勝者と対戦する。同日に初戦を戦ったルバキナは、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したユレ・ニーマイヤー(ドイツ)を7-5 6-3で退けた。

 そのほかの試合では第2シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)がバーボラ・クレイチコバ(チェコ)を6-2 6-3で下して8強入りを決め、第5シードのココ・ガウフ(アメリカ)とカロリーナ・プリスコバ(チェコ)が2回戦に駒を進めた。

 ガウフがベロニカ・クデルメトワ(ロシア)に6-2 4-6 7-6(3)で競り勝ち、プリスコバは第8シードのマリア・サカーリ(ギリシャ)を6-2 6-3で倒す番狂わせを演じた。

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写真◎Getty Images

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