サバレンカが16歳アンドレエワの進撃を終わらせ準々決勝進出 [マドリッド・オープン]

写真は試合後に握手を交わすアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ/右)とミラ・アンドレエワ(ロシア)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「ムトゥア・マドリッド・オープン」(WTA1000/スペイン・マドリッド/4月25日~5月7日/賞金総額765万2174ドル/クレーコート)の女子シングルス4回戦で、第2シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)がミラ・アンドレエワ(ロシア)を6-3 6-1で下してベスト8に進出した。

 アンドレエワはオープニングゲームをブレークされた直後に一旦追いついて2-1としたが、サバレンカがそこから相手に2ゲームか与えす1時間12分で勝利を決めてアンドレエワの快進撃を終わらせた。女子ツアーで今季にプレーしたすべての大会で準々決勝以上に進出したのはサバレンカだけで、クレーコートシーズンに入ってからも安定した強さを見せている。

 ワイルドカード(主催者推薦枠)を受け取りWTA1000大会にデビューしたアンドレエワは1回戦で2021年USオープン準優勝者のレイラ・フェルナンデス(カナダ)、2回戦で第13シードのベアトリス・アダッド マイア(ブラジル)、16歳の誕生日に行わた3回戦では第17シードのマグダ・リネッテ(ポーランド)とトップ50の選手に対して3連勝を飾って同クラスの大会で4回戦に進出した最年少のプレーヤーとなっていた。

「今のテニス界は少し変わってきていると思う。誰もがいいプレーをしているし、実際に初戦を勝ち上がることも簡単じゃないの。私はコートで何が起こっても自分自身に集中できており、すべてのポイントでファイトしている。サービスゲームやセットを落としても戦い続け、自分のテニスを貫いているわ」とサバレンカは試合後にコメントした。

 2021年大会チャンピオンのサバレンカは次のラウンドで、第24シードのエリース・メルテンス(ベルギー)を6-4 0-6 6-4で破って勝ち上がったマヤル・シェリフ(エジプト)と対戦する。

 第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)は第16シードのエカテリーナ・アレクサンドロワ(ロシア)に6-4 6-7(3) 6-3で競り勝ち、同大会で初めて準々決勝に駒を進めた。彼女は初参戦だった2021年は3回戦でアシュリー・バーティ(オーストラリア)に敗れ、昨年は肩のケガを理由に欠場していた。

「第2セットはリードしていたのに落としてしまったから簡単な試合じゃなかったけど、第3セットでリセットできてよかったわ。(第3セットでは)準備はできていたけど早めにブレークしたし、全体的な自分のパフォーマンスには満足している」とシフィオンテクは試合を振り返った。

 この日プレーしたシフィオンテクとサバレンカ以外のトップ10プレーヤーは第3シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ)と第9シードのマリア・サカーリ(ギリシャ)が8強入りを決めたが、第8シードのダリア・カサキナ(ロシア)は同胞で第12シードのベロニカ・クデルメトワ(ロシア)に5-7 6-1 6-7(2)で競り負けた。ペグラが第18シードのマルチナ・トレビザン(イタリア)を6-3 2-6 6-3で振りきり、サカーリは第26シードのパウラ・バドーサ(スペイン)を6-4 6-4で退けた。

 そのほかの試合では第27シードのペトラ・マルティッチ(クロアチア)が第11シードのバーボラ・クレイチコバ(チェコ)を6-3 7-6(1)で、第31シードのイリア カメリア・ベグ(ルーマニア)は第14シードのリュドミラ・サムソノワ(ロシア)を6-4 6-4で下し、ベスト8が出揃った。

 準々決勝ではシフィオンテクがマルティッチと、ペグラがクデルメトワと、サカーリはベグと顔を合わせる。

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写真◎Getty Images

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