サカーリが地元スペイン期待のバドーサを退け初の8強入り「厳しい試合になることは覚悟していた」 [マドリッド・オープン]

写真はマリア・サカーリ(ギリシャ)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「ムトゥア・マドリッド・オープン」(WTA1000/スペイン・マドリッド/4月25日~5月7日/賞金総額765万2174ドル/クレーコート)の女子シングルス4回戦で第9シードのマリア・サカーリ(ギリシャ)が第26シードのパウラ・バドーサ(スペイン)を6-4 6-4で下し、同大会では初となる8強入りを決めた。

 高い集中力を発揮して堂々とした戦いぶりを見せたサカーリは直面した3つのブレークポイントをすべてセーブし、各セットで一度ずつ相手のサービスゲームを破って1時間28分でトップ10復帰を目指して好プレーを重ねていたバドーサを退けた。

「彼女(バドーサ)は母国でプレーしている上にこのところいいプレーをしていたから、かなり厳しい試合になることは覚悟していた。彼女はかつての勢いを取り戻しつつあると感じる。運がいいだけで世界ランク2位になることはできないわ。彼女はツアーでトップクラスの選手であり、今のランキングは正確に実力を反映していないと思う」とサカーリは試合後の記者会見で語った。

「ここでここまで勝ち上がったのは初めてよ。ボールがよく飛んで高く弾むから、ここのコンディションは私に合っている信じているの。私のボールは重いから、このコートでは相手に大きなダメージを与えることができる。ここでいいプレーをするための戦略とゲームプランを受け入れるときがきたと感じているわ」

 前夜にコーチのトム・ヒル氏と第29シードのアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)が母国ファンに後押しされて第6シードのホルガ・ルーネ(デンマーク)を倒した男子の試合を観たサカーリは、「私たちは自分自身に集中しなければならないと話し合ったの」と明かした。

「とにかく自分のやるべきことに徹しなければならない。些細なことでも観客のスイッチが入るようなことをしてしまったら、それだけで事態が悪い方向に転んでしまいかねないから。とにかく落ち着きを保ち、試合の中でうまくいったことをやり続けて自分のテニスをしようとしていたわ。私のレベルはどんどんよくなっていると思う」

 サカーリは次のラウンドで、第14シードのリュドミラ・サムソノワ(ロシア)を6-4 6-4で破って勝ち上がった第31シードのイリア カメリア・ベグ(ルーマニア)と対戦する。サカーリはベグに2勝1敗と勝ち越しているが、勝った2試合はいずれもフルセットで決着がついている。

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写真◎Getty Images

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