ルバキナが初のベスト8進出「あまり期待していなかった」 [イタリア国際]

写真はエレーナ・ルバキナ(カザフスタン)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「BNLイタリア国際」(WTA1000/イタリア・ローマ/5月9~20日/賞金総額357万2618ドル/クレーコート)の女子シングルス4回戦で第7シードのエレーナ・ルバキナ(カザフスタン)がマルケタ・ボンドルソバ(チェコ)を6-3 6-3で下し、同大会で初のベスト8進出を決めた。

 背中のケガによりシュツットガルト2回戦で途中棄権を余儀なくされたルバキナは翌週のマドリッドでも初戦でアンナ・カリンスカヤ(ロシア)に敗れるなどクレーコートシーズンで苦戦していたが、今大会ではラウンドを重ねるごとに調子を上げていった。試合を通してボンドルソバの13本を上回る28本のウィナーを決めたルバキナは、相手のサービスゲームを5度破って1時間12分で勝利を決めた。

「ローマは花粉症の私にとって最悪の場所だから、ここではあまり期待していなかったの。何とか勝つことができてうれしいわ」とルバキナは試合後にコメントした。

 ルバキナは次のラウンドで、第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)と第21シードのドナ・ベキッチ(クロアチア)の勝者と対戦する。この試合は夜に行われる予定だったが、雨により翌日に延期となった。

 シフィオンテクが勝てば早くも今季3度目の対決となるが、過去2試合はいずれもルバキナがストレートで勝っている。しかしながらどちらもハードコート(オーストラリアン・オープン4回戦、インディアンウェルズ準決勝)だったため、シフィオンテクが得意とするクレーコートでは「ラリーが続いてフィジカル的に厳しくなるし、あ互いに時間的な余裕があるから間違いなくタフな戦いになるでしょうね。明らかにハードコートでの戦いとは大きく違ったものになると思う」とルバキナは予想した。

「私はあまり期待はしていないわ。イガが勝ってもドナが相手になっても、私にとっては練習よ。フレンチ・オープンでいいプレーをするために役立てばいいと思っているの」

 そのほかの試合では第11シードのベロニカ・クデルメトワ(ロシア)、第12シードのベアトリス・アダッド マイア(ブラジル)、第20シードのエレナ・オスタペンコ(ラトビア)、第22シードのジェン・チンウェン(中国)、第30シードのアンヘリーナ・カリニーナ(ウクライナ)が8強入りを決めたが、パウラ・バドーサ(スペイン)とカロリーナ・ムチョバ(チェコ)の試合は翌日に持ち越しとなった。

 シード対決ではクデルメトワが第27シードのマリー・ブーズコバ(チェコ)を6-2 6-2で退け、オスタペンコが第8シードのダリア・カサキナ(ロシア)を6-4 4-6 6-0で振りきり、カリニーナは第19シードのマディソン・キーズ(アメリカ)に2-6 6-2 6-4で逆転勝利をおさめた。

 準々決勝ではクデルメトワがジェンと、アダッド マイアがカリニーナと、オスタペンコはバドーサとムチョバの勝者と顔を合わせる。

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写真◎Getty Images

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