メドベージェフがクレーコートのATPマスターズ1000大会でキャリア2度目の4強入り [イタリア国際]

写真はダニール・メドベージェフ(ロシア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「BNLイタリア国際」(ATP1000/イタリア・ローマ/5月10~21日/賞金総額863万7966ユーロ/クレーコート)の男子シングルス準々決勝で、第3シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)が予選から勝ち上がったヤニック・ハンフマン(ドイツ)を6-2 6-2で下してベスト4に進出した。

 事あるごとにクレーコートに対する苦手意識を口にしていたメドベージェフだが、今年は転機になるかもしれない。彼は今年まで同大会で一度も勝ったことがなかったが、最高のテニスを披露してクレーコートのATPマスターズ1000大会でキャリア2度目の4強入りを決めた。

 試合を通して常に主導権を握っていたメドベージェフはベースライン後方から相手の攻撃的なショットに対応し、見事なパッシングショットやカウンターのウィナーを何本も決めて1時間20分で快勝した。

「大会前に言ったけど、練習では本当にいいフィーリングだったんだ。こんなこと言っておいて初戦で負けたりしたら『何であんなことを言ってしまったんだ』となって危険だけど、いい気分だよ」とメドベージェフは試合後にコメントした。

「彼はアグレッシブにプレーするから、可能な限り多くのボールをコートに入れなければならないことはわかっていた。自分主導でプレーできるポイントはそれほど多くないから、深いボールを返して彼にミスをさせることが大事になる。彼は最高の調子じゃなかったかもしれないけど、いつもできる訳じゃないからね。彼の攻撃的なスタイルを無効化することができてよかったよ」

 世界ランク101位ながら2回戦で第9シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)、4回戦では第6シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)と2人のトップ10プレーヤーを倒すなどして勝ち上がった31歳のハンフマンは、ランキングの動向をリアルタイムで伝えるATPライブランキングで自己最高の65位に浮上した。

 メドベージェフは次のラウンドで、第15シードのボルナ・チョリッチ(クロアチア)を6-3 6-4で破って勝ち上がった第5シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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