カリニーナの途中棄権でルバキナの優勝が決定、WTA1000大会で2度目の栄冠に輝く [イタリア国際]
WTAツアー公式戦「BNLイタリア国際」(WTA1000/イタリア・ローマ/5月9~20日/賞金総額357万2618ドル/クレーコート)の女子シングルス決勝で、第30シードのアンヘリーナ・カリニーナ(ウクライナ)が第2セット途中で左太腿のケガを理由に棄権したため、エレーナ・ルバキナ(カザフスタン)の優勝が決まった。
オープニングゲームでサービスダウンを喫した第7シードのルバキナは第6ゲームで追いつき、5-4からブレークして第1セットを先取した。カリニーナは第2セット第1ゲームをキープされたあと、自分のサービスゲームで1ポイントだけプレーしたあと試合続行を断念した。
カリニーナは第12シードのベアトリス・アダッド マイア(ブラジル)に対する準々決勝で3時間41分の今季女子ツアー最長試合を戦うなど、4回戦から3試合連続でフルセットマッチを勝ち抜いて決勝の舞台に辿り着いていた。
23歳のルバキナがツアー大会でタイトルを獲得したのは、3月のインディアンウェルズ(WTA1000/ハードコート)以来でキャリア5度目となる。決勝での戦績は、5勝9敗となった。
今大会でのルバキナは初戦となった2回戦でジャスミン・パオリーニ(イタリア)を7-6(4) 6-1で倒し、3回戦をアンナ・カリンスカヤ(ロシア)の途中棄権で突破し、4回戦でマルケタ・ボンドルソバ(チェコ)を6-3 6-3で退け、準々決勝はディフェンディング・チャンピオンで第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)が第3セット途中で棄権したため勝ち上がり、準決勝では第20シードのエレナ・オスタペンコ(ラトビア)を6-2 6-4で破って決勝進出を決めていた。
前年に8強入りしたマドリッド(WTA1000/クレーコート)で初戦敗退を喫した26歳のカリニーナは世界ランクを34位から47位に落として今大会を迎えていたが、今大会での活躍で自己最高を更新する25位に浮上することが確実となった。
ダブルス決勝も行われ、第4シードのストーム・ハンター(オーストラリア)/エリース・メルテンス(ベルギー)が第1シードのココ・ガウフ/ジェシカ・ペグラ(ともにアメリカ)を6-4 6-4で下して栄冠に輝いた。
女子ダブルスで優勝を飾ったストーム・ハンター(オーストラリア/左)とエリース・メルテンス(ベルギー)(Getty Images)
写真◎Getty Images
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