ズベレフがストレート勝利で4回戦を突破「これからもっといいことがあるよう願っている」 [フレンチ・オープン]

写真はストレート勝利でベスト8進出を決めたアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)(Getty Images)


 今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月28日~6月11日/クレーコート)の男子シングルス4回戦で、第22シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が第28シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)を6-1 6-4 6-3で退けベスト8に進出した。

 2セットを連取して第3セットも3-0とリードしたズベレフは相手の抵抗を受けて3-3に追いつかれたが、そこから3ゲームを連取して2時間17分で勝利を決めた。

 過去6年で5度目の8強入りを決めたズベレフは昨年の準決勝でラファエル・ナダル(スペイン)と接戦を繰り広げている最中に足首を捻って大ケガを負い、長期離脱を余儀なくされていた。

「今ここでこのようなレベルでプレーできるなんて驚くべきことだ。ロラン・ギャロスの準々決勝に戻ってくることができて本当に幸せだよ。これからもっといいことがあるよう願っている。まだここを去りたくないからね」とズベレフは試合後のオンコートインタビューで語った。

 前日に第12シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)に対して見応えのある熱戦を演じたズベレフはこの日、見せ場を作りながらもストレートで試合を終わらせた。

「第3セット3-0となったとき、かなり集中力が落ちていると感じた。まだ試合は終わっていないのに勝った気になっていたんだ。集中力が切れてしまい、少しサービスにミスが出てしまった」とズベレフは試合後の記者会見で振り返った。

 ズベレフは次のラウンドで、第27シードの西岡良仁(ミキハウス)を7-6(8) 6-0 6-1で破って勝ち上がったトマス マルティン・エチェベリ(アルゼンチン)と対戦する。

 西岡は非常に競った第1セットをタイブレークで落とすまで互角に渡り合う好プレーを見せていたが、第2セットに入ってから身体に何か問題を抱えている様子を見せ始めると第3セット0-3となったときにメディカルタイムアウトを取って治療を受けた。西岡は1回戦と3回戦で5セット、2回戦で4セットマッチを戦った末に16強入りを決めていた。

 過去グランドスラム本戦で1勝5敗だったエチェベリは試合後の記者会見で「感動で胸がいっぱいだ。本当に、本当に幸せだ。人生で最高の瞬間だよ」と喜びを吐露し、「もちろん次のラウンドは厳しいものになる。サーシャ(ズベレフ)は僕よりも遥かに経験豊富だ。でも気分はいい。今週は素晴らしいプレーができている。とにかく自分のテニスに集中し、毎日やっている通りのプレーをしようとしなければならない」と次戦を見据えた。

 ボトムハーフ(ドローの下半分)のもうひとつの準決勝は、キャスパー・ルード(ノルウェー)とオルガ・ルーネ(デンマーク)の北欧対決となった。第4シードのルードがニコラス・ジャリー(チリ)を7-6(3) 7-5 7-5で退け、第6シードのルーネは第23シードのフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)に7-6(3) 3-6 6-4 1-6 7-6(10-7)で競り勝った。

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写真◎Getty Images

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