1年前の大ケガを乗り越えたズベレフが3年連続準決勝進出「これ以上幸せなことはない」 [フレンチ・オープン]

写真は大ケガを負った1年後に3年連続となる準決勝進出を決めたアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)(Getty Images)


 今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月28日~6月11日/クレーコート)の男子シングルス準々決勝で第22シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)がトマス マルティン・エチェベリ(アルゼンチン)を6-4 3-6 6-3 6-4で倒し、同大会で3年連続となるベスト4進出を決めた。

 第1セットを落としたエチェベリは第2セットを取り返したあと第3セットで2-0とリードしたが、ズベレフがそこから5ゲーム連取で流れを掴むと第4セットも3-3からブレークしたリードを守りきって3時間22分で勝利を決めた。

「第4セット5-4からのゲームはお互いにとって信じられないようなものだった。彼はボールを非常に強く打っており、僕もそうだった。最終的には自分が勝つに値したと思う。勝ち抜くことができて凄くうれしいよ」とズベレフは試合後にコメントした。

 昨年の準決勝でラファエル・ナダル(スペイン)と接戦を繰り広げたズベレフは第2セット終盤に足首を捻るアクシデントで棄権を強いられ、そのあと長期離脱を余儀なくされた。

「あれは僕の人生でもっとも困難な年だった。僕はテニスで心から愛しており、1年前に競争力を奪い取られた。この舞台に戻ってくることができて本当にうれしいよ」とズベレフは辛かった期間を振り返った。

「もう一度ロラン・ギャロスの決勝行きをかけてプレーするチャンスを手にすることができて本当によかった。これ以上幸せなことはないね」

 敗れはしたがここまでノーシードから快進撃で勝ち上がってきた23歳のエチェベリは、「この2週間で僕の人生は変わった。今日はフィリップ・シャトリエ・コートでプレーでき、僕にとって素晴らしい経験だった。今日のアレクサンダーは素晴らしいプレーをしたけど、第3セットと第4セットでは僕にもチャンスがあった。僕にとってはすべてがポジティブだ」と大会を振り返った。

「彼はフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)を彷彿させる素晴らしいプレーヤーだ。彼はトップ10に入る可能性があるし、ビッグな大会で勝てる選手だ。彼は今週それを証明した」とズベレフはエチェベリを称えた。

 ズベレフは準決勝で、第6シードのオルガ・ルーネ(デンマーク)との北欧対決を6-1 6-2 3-6 6-3で制して勝ち上がった第4シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)と対戦する。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles