激闘の末に今季2勝目を挙げたティアフォーがトップ10デビューへ、地元ドイツでツアー初優勝を目指したストルフは決勝3連敗 [ATPシュツットガルト]

写真は優勝を決めたあと、コートに倒れ込んで勝利を祝うフランシス・ティアフォー(アメリカ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ボス・オープン」(ATP250/ドイツ・バーデン ヴュルテンベルク州シュツットガルト/6月12~18日/賞金総額79万5730ユーロ/グラスコート)の男子シングルス決勝で、第3シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)がヤン レナード・ストルフ(ドイツ)に4-6 7-6(1) 7-6(8)で競り勝ち今季2度目の優勝を飾った。

 25歳のティアフォーがATPツアーでタイトルを獲得したのは4月のヒューストン以来でキャリア3度目となるが、すべて異なるサーフェス(ハード、クレー、グラス)でのものとなる。

 お互いに強力なショットを打ち合う見応えある戦いでティアフォーは第3セットのタイブレーク6-7の場面で相手のチャンピオンシップポイントをセーブし、最後は起死回生のボレーを決めて勝利をもぎ取った。ストロークで崩してネットに出たティアフォーはグラウンドスマッシュを読まれてパスを打たれたが、何とか体を伸ばしてクロスにドロップボレーを放って試合に終止符を打った。

「マッチポイントは超ラッキーだった。あれがどうやってネットを越えたのか未だにわからないけど、有難く受け止めるよ」とティアフォーは試合後にコメントした。

 一度もブレークを許さず相手の36本を大きく上回る56本のウィナーを決めたにもかかわらず勝つことができなかったストルフは、ツアー決勝で0勝3敗となった。

 今大会でのティアフォーはプレーした10セットで6度タイブレークを戦い、予選勝者のマートン・フチョビッチ(ハンガリー)に対する準決勝では6つのセットポイントを凌ぐ勝負強さを見せていた。

 この勝利でティアフォーは、大会後に更新される世界ランクでトップ10デビューすることが確定した。8位のテイラー・フリッツ(アメリカ)を合わせて2人のアメリカ人プレーヤーがトップ10に名を連ねるのは、マーディ・フィッシュ(アメリカ)が9位でジョン・イズナー(アメリカ)が10位だった2012年5月以来のこととなる。

 これに先立ち行われたダブルス決勝では、第2シードのニコラ・メクティッチ/マテ・パビッチ(ともにクロアチア)が第11シードのケビン・クラウィーツ/ティム・プッツ(ともにドイツ)をで倒して今季2勝目を挙げた。


男子ダブルス優勝のニコラ・メクティッチ(クロアチア/左)とマテ・パビッチ(クロアチア)(Getty Images)

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写真◎Getty Images

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