43歳ビーナスが3時間17分の死闘を制して復帰後初勝利「今日は本当にいいプレーができた」 [WTAバーミンガム]

写真はビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「ロスシー・クラシック」(WTA250/イギリス・ウェストミッドランズ州バーミンガム/6月19~25日/賞金総額25万9303ドル/グラスコート)の女子シングルス1回戦で43歳のビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)が世界ランク48位のカミラ・ジョルジ(イタリア)を7-6(5) 4-6 7-6(6)で倒し、トップ50の選手から2019年シーズン以来となる勝利を挙げた。

 第3セットで5-2とリードしたビーナスは5-3からブレークバックを許してタイブレークに持ち込まれたが、アンフォーストエラーを最小限に抑えたプレーで2度目のマッチポイントをものにして3時間17分の死闘を締めくくった。ジョルジが放った最後のバックハンドがアウトした瞬間、ビーナスは笑顔とガッツポーズで勝利を祝った。

「どちらに転ぶかわからない試合だった。観客のサポートを感じたわ」とビーナスは試合後のオンコートインタビューで語った。

「今日は本当にいいプレーができたと思ったけど、彼女も素晴らしいプレーをした。彼女が世界ナンバーワンじゃないなんて驚きだわ。『もうこの試合は終わった』と思った瞬間が何度もあったけど、彼女はどこからともなくショットを打ち込んできた。彼女は私自身が思っていた以上にいいプレーができるよう導いてくれた。それは私にとって素晴らしいことよ。あまり多くの試合をプレーしていなかったから、勝ち抜くことができて本当にうれしい」

 1月のオークランドでハムストリングを負傷して約6ヵ月の戦線離脱を余儀なくされていたビーナスはランキングを697位まで落としており、今大会にはワイルドカード(主催者推薦枠)で出場している。彼女は前週のスヘルトーヘンボスで復帰したが、1回戦で17歳のセリーヌ・ネフ(スイス)に6-3 6-7(3) 2-6で敗れていた。

 第1セット3-2とリードしたあとにメディカルタイムアウトを取って右膝にテーピングを施して戻ってきた場面もあり、ビーナスに体の状態を懸念させる瞬間もあった。

「私は素晴らしいスタートを切ったけど、第3ゲームで脚が痛み始めたの。『ああもう、お願いだからやめてよ』と思ったわ。正直に言うと、感情をコントロールするのが本当に難しかった。でも最終的にはその状態にも慣れて、問題を無視しようと心掛けた。思うようには動けなかったけど、可能な限りすべてのボールを返そうとしていた」とビーナスはのちに説明した。

 ビーナスは次のラウンドで、第2シードのエレナ・オスタペンコ(ラトビア)とリンダ・ノスコバ(チェコ)の勝者と対戦する。

 そのほかの試合では第3シードのマグダ・リネッテ(ポーランド)、第5シードのアンヘリーナ・カリニーナ(ウクライナ)、第6シードのベルナルダ・ペラ(アメリカ)、リンダ・フルビルトバ(チェコ)、キャサリン・マクナリー(アメリカ)が2回戦に駒を進めた。

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写真◎Getty Images

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