アルカラスがグラスコート大会での初優勝と世界1位返り咲きに王手 [ATPロンドン]

写真はカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「シンチ選手権」(ATP500/イギリス・ロンドン/6月19~25日/賞金総額234万5130ユーロ/グラスコート)の男子シングルス準決勝で第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)がセバスチャン・コルダ(アメリカ)を6-3 6-4で下し、グラスコート大会での初優勝に王手をかけた。

 試合はお互いのサービスダウンで始まり、4-4から2ゲーム連取して第1セットを先取したアルカラスは第2セット第3ゲームでブレークしたリードを最後まで守りきって1時間21分で勝利を決めた。コルダはスライスを効果的に使ったが重要な瞬間にダブルフォールトを犯すなどして墓穴を掘り、素晴らしいコートカバーリングを見せたアルカラスがストローク戦で優位に立った。

 ウインブルドン以外では初めてツアーレベルのグラスコート大会に臨んだアルカラスは今週まで同サーフェスでの戦績が4勝2敗だったが、「今はグラスコートで10年くらいプレーしているように感じているよ。僕にとってクレイジーなことだ。これほど早く自分のテニスや動きをグラスコートにアジャストできるとは予想していなかったから、そのことについては本当に満足している」と試合後にコメントした。

「凄くいいプレーができているし、気分がいい。このクイーンズクラブでプレーできて本当に幸せだよ。最初の試合から観客の愛を感じている。観客の応援や彼らが僕にもたらしてくれるエネルギーがなければこのような試合に勝つのは不可能だと思う」

 今大会で優勝すればノバク・ジョコビッチ(セルビア)から世界ナンバーワンの座を取り戻すことができるアルカラスは決勝で、第2シードのオルガ・ルーネ(デンマーク)を6-3 7-6(2)で破って勝ち上がった第7シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)と対戦する。

 ツアー決勝で10勝3敗の戦績を残しているアルカラスは、「僕にとって大きなチャレンジだ。彼のテニスは凄くグラスコートに向いていると思う。彼はサービスをとてもフラットに打つし、グラスコートでは非常に危険な相手だ」と次戦を見据えた。

「でも僕は自分自身と自分のテニスのことを考え、自分のテニスができるように心掛けるつもりだよ。相手のことはあまり考えないようにして、とにかく決勝でのプレーを楽しむだけだ。どうなるか見てみよう」

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写真◎Getty Images

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