フェデラー来訪で沸くウインブルドンでかつての宿敵マレーが勝利
今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦7月3~16日/グラスコート)の男子シングルス1回戦で、元世界ナンバーワンのアンディ・マレー(イギリス)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したライアン・ペニストン(イギリス)との地元勢対決を6-3 6-0 6-1で制して好スタートを切った。
現地は雨により試合はセンターコートの開閉式屋根を閉じて行われ、屋外コートの試合はすべてキャンセルとなった。マレーはベースラインから非常に安定したプレーを見せ、序盤のピンチを凌ぐと高いレベルを維持したままほぼ危なげなく2時間で快勝した。
「ここに戻ってきてセンターコートでプレーするというのは言うまでもなく素晴らしいことだ。最初はかなり緊張していたよ。いいプレーをしたいと思っていたけど、少し躊躇いがちにスタートした感じだった」とマレーは試合後のオンコートインタビューで語った。
「でも第1セットでブレークしてから落ち着くことができて、試合が進むにつれていいプレーができるようになった。いい兆しがあったよ」
この日はセンターコートで両親や妻と一緒にウインブルドンを訪れたレジェンドのロジャー・フェデラー(スイス)を歓迎するセレモニーが行われ、フェデラーはこの試合をロイヤルボックスからキャサリン皇太子妃や家族とともに見守っていた。
「ここにロイヤルファミリーがお見えになっていることも凄いことだけど、テニスの王族もいてくれるなんて素晴らしいことだ」とマレーはフェデラーに向けて言葉を送った。
「ロジャーがここで大会をサポートしてくれるのは素晴らしいことだ。最後に彼がここでプレーする僕を観たのは2012年のロンドン五輪のときだったと思うけど、彼はスタン・ワウリンカ(スイス)のボックスで相手側の応援だったんだ。だから今日はいいショットを打ったあとに彼が拍手している姿を見ることができてうれしかったよ」
マレーは次のラウンドで、第5シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)とドミニク・ティーム(オーストリア)の勝者と対戦する。この試合はティームが6-3 3-4とリードした時点で雨により中断し、翌日に持ち越しとなった。
写真◎Getty Images
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