4日連続で合計10セットを戦い抜いたチチパスがマレーに逆転勝利「彼のレベルには感銘を受けた」 [ウインブルドン]

写真は2日間に渡る2回戦を戦い終えてお互いの健闘を称えあうステファノス・チチパス(ギリシャ/右)とアンディ・マレー(イギリス)(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦7月3~16日/グラスコート)の男子シングルス2回戦で、第5シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)が元世界ナンバーワンのアンディ・マレー(イギリス)に7-6(3) 6-7(2) 4-6 7-6(3) 6-4で逆転勝利をおさめた。

 この試合は前日に始まったが、マレーがセットカウント2-1とリードしたところでセンターコートの使用制限時間(23時以降は試合をしないという大会独自の規則)を迎えたため順延となっていた。

 金曜日の午後に再開された試合は前日と同じく接戦の様相を呈して一進一退で進んだが、もつれ込んだ第4セットのタイブレークではよりアグレッシブだったチチパスが競り勝ち最終セットに突入した。チチパスは第5セット第3ゲームで相手の僅かな隙をついてブレークに成功して主導権を手繰り寄せ、残りのサービスゲームをすべてキープして4時間40分の激闘を締めくくった。

 元世界ランク3位のドミニク・ティーム(オーストリア)に対する1回戦でも2日間に渡る死闘を演じていたチチパスは、4日連続で合計10セットを戦った。

「アンディとの対戦は決して簡単ではない。ここにいる皆が彼を愛していることは知っている。非常に難しい試合だったし、彼のレベルにはとても感銘を受けた。2度の手術を経ても今日のようなレベルでプレーできるなんて凄いことだし、彼の幸運を祈っているよ」とチチパスは試合後にコメントした。

「非常に緊張感の高い試合だった。このコートで活躍する彼を観て育った者にとって難しいことだ。僕は彼を尊敬しており、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、ロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)をリスペクトしてきた。この4人がテニス界を形作ったのであり、僕が今プレーしている理由なんだ」

 前夜に試合が中断したことについて聞かれたチチパスは、「多くのことに対処しなければならない。まず第一にアンディ・マレーと対戦し、リードされている。解決策を考え出さなければならず、それがもっとも難しい部分だった」と答えた。

「多くのボールを返してくる相手と戦っている訳だから、今日は勝つために通常以上に力を振り絞って頑張らなければならなかった」

 チチパスは次のラウンドで、前日に第32シードのベン・シェルトン(アメリカ)を3-6 6-3 7-6(5) 6-3で破って勝ち上がったラスロ・ジェレ(セルビア)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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