サフィウリンが2014年のキリオス以来となる本戦デビューで8強入り「今はちょっと信じられないでいる」 [ウインブルドン]

写真は本戦デビューで8強入りを決めたロマン・サフィウリン(ロシア)(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦7月3~16日/グラスコート)の男子シングルス4回戦で、ロマン・サフィウリン(ロシア)が第26シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)を3-6 6-3 6-1 6-3で倒してノーシードからベスト8進出に躍進した。

 2022年ATPカップで当時世界ランク167位ながら活躍したときにちょっとした注目を集めたものの、それ以来それほど目立つ成績を挙げていなかった25歳のサフィウリンは1回戦で第20シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)をフルセットで倒す番狂わせを演じるなどして勝ち上がり、この日も試合を通して高いレベルのプレーを見せた。

 シャポバロフは試合が進むにつれてフィジカル的に苦しみ始めたが、サフィウリンが相手を3本上回る33本のウィナーを決めて2時間11分でキャリア最大の勝利をもぎ取った。

「これは僕にとって初めてのウインブルドン本戦であり、グランドスラム大会で2回戦を超えたのもこれが初めてだ。準々決勝に進出できるなんて驚くべきことだよ」とサフィウリンは試合後のオンコートインタビューで語った。

「今はちょっと信じられないでいるけど、デニスを乗り越えることができて本当に幸せだ。彼が早く回復できるよう願っている」

 ウインブルドンで本戦初出場の選手がベスト8に進んだのは、4回戦でラファエル・ナダル(スペイン)に勝って達成した2014年大会のニック・キリオス(オーストラリア)以来となる。同じことを成し遂げた選手たちの中には、ビヨン・ボルグ(スウェーデン)やジョン・マッケンロー(アメリカ)といったレジェンドたちの名前もある。

 そのことについて知らされたサフィウリンは、「間違いなく特別なことだ。そのようなレジェンドたちも同じことを成し遂げていたなんて知らなかった。準々決勝でもベストを尽くして可能な限り先に進めるよう頑張るよ」と話した。

 なお今年はサフィウリン以外にも同じことをやってのける可能性がある選手がもうひとりおり、月曜日に行われる4回戦でクリストファー・ユーバンクス(アメリカ)が第5シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)に勝てばサフィウリンに続くことができる。

 サフィウリンは準々決勝で、ダニエル エライ・ガラン(コロンビア)を7-6(4) 6-4 6-3で破って勝ち上がった第8シードのヤニク・シナー(イタリア)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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