スビトリーナは、第1セットの最後のゲームでハレプのサービスをブレークし、リードを奪った。彼女はそれから第2セットの第8ゲームでふたたびブレークに成功し、次の自分のサービスをキープして勝利をものにした。

「ポイントになかなかとどめを刺すことができないと感じていた」とハレプは試合後に明かした。「このコートは、あまり私のテニスに合っていないようね。ある意味ですごく柔らかいの。思いきって強く打っていったとしても――今日はいい感じで打つことができていたと思うのだけれど、思うようにコースをつくことができなくて決まらなかった」。

　ハレプはその上で、「でも、彼女もいいプレーをしていた。ミスをおかさなかったし、彼女はここでプレーすることが大好きなんだと思う。彼女のプレースタイルに合っているのよ」と言い添えた。

　これはスビトリーナにとって、ハレプとの9対戦で5度目の勝利だった。これ以前にハレプに勝った4度の機会のすべてで、スビトリーナは最終的に優勝を遂げている。

　アンドレスクは第1セットで2-0とリードしているとき、厳密に言うと第3ゲームでプリスコバが15-15からサービスをしていたときに負傷した。

「リターンで変な具合にステップしてしまったの」とアンドレスクは説明した。「膝がパキっと音を立てるのを聞いたわ。膝が内側に入るような感じになって圧力をかけてしまい、そのあとには本当に煩わされることになった。膝を曲げることすらまともにできなくなってしまったの」。

　メディカル・タイムアウトの間にアンドレスクは膝にテーピングを施してもらい、第5ゲームでは3つのブレークポイントを手にしてプリスコバのサービスに挑みさえしながら、第1セットを終わりまでプレーした。

「私は痛みを抱えながらも可能な限り戦ったけど、でもアスリートはある時点で身体の声に耳を傾けて、（無理ならば）やめなければならない」とアンドレスクは語った。「これは今年最後の大会で、がむしゃらに頑張りたい舞台だったから、すごくがっかりだわ」。(C)AP（テニスマガジン）

※写真はエリナ・スビトリーナ（ウクライナ）
SHENZHEN, CHINA - OCTOBER 30: Elina Svitolina of Ukraine celebrates match point against Simona Halep of Romania during their Women's Singles match on Day Four of the 2019 Shiseido WTA Finals at Shenzhen Bay Sports Center on October 30, 2019 in Shenzhen, China. (Photo by Matthew Stockman/Getty Images)